===== (3)モデルの設定(Keras) ===== Keras2でMNIST目次\\ [[Kerasプログラミングの全体図]] -[[(1)Kerasを使用するためのimport文]] -[[(2)データ準備(Keras)]] -[[(3)モデル設定(Keras)]] <= いまココ -[[(4)モデル学習(Keras)]] -[[(5)結果の出力(Keras)]] -[[(6)学習結果の保存(Keras)]] -[[(7)推測(Keras)]] model = Sequential()からスタートして、順番にモデルを記述していきます。 #3 モデルの記述(Keras) batch_size = 128 num_classes = 10 # epochs = 20 epochs = 3 model = Sequential() # model.addでモデルを記述していく model.summary() model.compile(loss='categorical_crossentropy', optimizer=RMSprop(), metrics=['accuracy']) モデルの記述は、見たままな感じで、個人的にはKerasのこのモデルの記述方法が分かりやすくて好みです。 ===== 開発環境 ===== Windows 8.1\\ Anaconda \\ Python 3.5\\ Tensorflow 1.4\\ Keras 2.0.9\\ Keras2.0のインストール方法は[[windowsにkeras2.0をインストール]]をご覧下さい。 このページは、[[(2)データ準備(Keras)]]の続きであり、今回は、モデルの設定を行っていきます。 ===== 手順 ===== ==== 0. 前回終了時の画面 ==== [[(2)データ準備(Keras)]]終了時の、以下のような状態から始めます。 {{:pasted:20171106-051215.png}} ==== 1. モデルの設定 ==== 以下のコードを入力して、Shift + Enterを押します。 #3 モデル設定(Keras) batch_size = 128 # num_classes = 10 # epochs = 20 epochs = 3 # モデルの記述 model = Sequential() model.add(Dense(512, activation='relu', input_shape=(784,))) model.add(Dropout(0.2)) model.add(Dense(512, activation='relu')) model.add(Dropout(0.2)) model.add(Dense(10, activation='softmax')) model.summary() # 損失関数などを設定 model.compile(loss='categorical_crossentropy', optimizer=RMSprop(), metrics=['accuracy']) 以下のような画面になります。 {{:pasted:20171106-063744.png}} {{:pasted:20171106-063759.png}} 順に解説していきます。 #3 モデル設定(Keras) batch_size = 128 # num_classes = 10 # epochs = 20 epochs = 3 batch_size, epochsなどの数値を設定します。epochsは、学習を繰り返す回数であり、回数が少なすぎても、多すぎても微妙と言われています(参考:過学習、early stopping)。今回のコードの場合、適切なepoch数についてはわかりませんが、学習にかかる時間について記載します。ノートパソコンだと、1 epochあたり32秒くらいかかるので、今回のチュートリアルでは、epoch数をかなり少ない3回としました。GPUを積んだデスクトップパソコンだと、1 epochあたり2秒とかなので、epoch数は20回に設定すればよいと思います。 batch_sizeについては、まだよく分かっていないので、今後、勉強して内容が理解できたら、こちらに追加記載させていただきたいと思います。 # モデルの記述 model = Sequential() model.add(Dense(512, activation='relu', input_shape=(784,))) model.add(Dropout(0.2)) model.add(Dense(512, activation='relu')) model.add(Dropout(0.2)) model.add(Dense(10, activation='softmax')) "model = Sequential()"というおまじないの文章の後、モデルを1個ずつ順番に記述していきます。 今回は、4層のMLP(multiple layer perceptron)のモデルを設定しています。 model.add(Dense(512, activation='relu', input_shape=(784,))) model.add(Dropout(0.2)) 1層目の入力層は28x28=784個のunit(ノード)で、2層目の中間層は512個のunit(ノード)に設定しています。\\ 2層目の活性化関数はrelu関数を用いており、\\ その後、ドロップアウトといって、過学習を防ぐために、512個のunit(ノード)のうち、20%のunit(ノード)を無効化します。 この話、初めての方には本当に訳わからん状態だとは思いますが、機械学習の理論のところなので、あとで、以下の本を読んで理解するのがお勧めです。 (参考)\\ 2016-07-18 【Deep Learning】過学習とDropoutについて\\ http://sonickun.hatenablog.com/entry/2016/07/18/191656 コードの解説に戻ります。 model.add(Dense(512, activation='relu')) model.add(Dropout(0.2)) 上記と同様、3層目の中間層を512個のunit(ノード)に設定していて、\\ 3層目の活性化関数はrelu関数を用いており、\\ 過学習を防ぐために、512個のunit(ノード)のうち、20%のunit(ノード)を無効化します。 model.add(Dense(10, activation='softmax')) 4層目は出力層であり、0から9までの10個に分類するので、4層目は10個のunit(ノード)となります。\\ 分類問題なので、出力層では活性化関数をsoftmax関数を用いることになります。\\ 蛇足ですが、回帰分析を行いたい場合は、分類問題の最後のsoftmax関数を恒等関数に変更し、損失関数 (loss function) として2乗和誤差 (mean squared error) を設定すればよいと思われます。 入力層と出力層のunit(ノード)数は、常に一定ですが、中間層の層の数を深くしたり(Deep Learning)、中間層のunit(ノード)数を変更したり、畳み込み(Convolution)やMax Poolingを行ったり、損失関数の設定値を変更したりしてモデルをいじることにより、より高い正解率をたたき出すことが求められており、例えば、https://www.kaggle.com/というサイトでは皆が「このモデルで正解率xx%をたたき出しましたよ!」と競っています。 model.summary() modelをテキストで表示してくれます # 損失関数などを設定 model.compile(loss='categorical_crossentropy', optimizer=RMSprop(), metrics=['accuracy']) 損失関数にcategorical_crossentropy関数を用いています。\\ categorical_crossentropy:この目的関数を使うには,ラベルがバイナリ配列であり,その形状が(nb_samples, nb_classes)であることが必要だそうです(???)\\ 今回は、最適化関数(optimizer)に、RMSprop()を用いています。\\ metricsについてはよくわかりません。。。(爆) KerasでのModel設定の手順は上記でおしまいです。 初めての場合は、次は、とりあえず、[[(4)モデル学習(Keras)]]に進んでください。 ===== kerasで損失関数(=目的関数)の利用方法 ===== 作成中 (参考) 損失関数の利用方法について\\ https://keras.io/ja/losses/\\ https://keras.io/ja/objectives/ 機械学習における誤差関数、損失関数、etcについて\\ http://otasuke.goo-net.com/qa8944219.html ===== Optimizerについて ===== optimizer(最適化)について\\ https://keras.io/ja/optimizers/ ===== 参考文献 ===== 初めてKerasプログラミングをやるときの超おすすめ本。\\   ===== リンク ===== 次 [[(4)モデル学習(Keras)]] 前 [[(2)データ準備(Keras)]] Keras2でMNIST目次\\ [[Kerasプログラミングの全体図]] -[[(1)Kerasを使用するためのimport文]] -[[(2)データ準備(Keras)]] -[[(3)モデル設定(Keras)]] -[[(4)モデル学習(Keras)]] -[[(5)結果の出力(Keras)]] -[[(6)学習結果の保存(Keras)]] -[[(7)推測(Keras)]]