WHOやCDC(アメリカ)が『COVID-19が空気感染する』と言っても、医療従事者全員がN95マスクをするのは、2020年9月時点では非現実的です。
以下の考察がエビデンス(査読あり論文)に基づいており、非常に説得力があります。
https://news.yahoo.co.jp/byline/ishidamasahiko/20200708-00187168/
新型コロナ感染症:「空気感染」すればどうなるのか?
石田雅彦 2020/7/8(水) 13:10
『空気感染』と聞くと、ビクッとしてしまう医師が多いのではないかと思います。なぜなら、空気感染する病気の患者と接するときは、『N95マスク』をしなけらばならないという思い込みがあるからです。
空気感染と飛沫感染の定義としては、以下のリンク先が分かりやすいです。
http://www.nobuokakai.ecnet.jp/nakagawa217.pdf
少なくとも2010年頃までは、日本の医師国家試験では、『空気感染する疾患は結核、麻疹、水痘の3つ』が正解でした。
この2つの感染方法、区別することが大事な理由として、
という暗黙のルールがセットとなります。
参考:http://www.hc.u-tokyo.ac.jp/covid-19/infection_route/
ですが、2020年9月現在、新型コロナウイルス感染症COVID-19患者に接するときは(日本では)
としていますが、患者から医療従事者に爆発的に感染しまくっているという話は聞きません(2020/9月時点)。
患者と医療従事者が接した後に、患者がCOVID-19と判明しても、両方ともサージカルマスクをしていれば、濃厚接触者としてカウントされませんが、やはり、患者から医療従事者に爆発的に感染しまくっているという話は聞きません(2020/9月時点)。
以下の記事を読んで、考え方が変わりました。
https://medical.nikkeibp.co.jp/inc/mem/pub/report/t344/202008/566635.html
「空気感染」を誤解していませんか?
国立病院機構仙台医療センターの西村秀一氏に聞く
2020/08/08
というのは間違いなさそうですが、だからといって、医療従事者全員がN95マスクをするのは、2020年9月時点では非現実的だし、安全面でも不要と個人的には思います。
しかし、スペイン風邪は、最初の流行の1年後と2年後に何千万人も死亡したという歴史がありますので、2021年冬、2022年冬は、
COVID-19流行に気を付けなければならないことは間違いなさそうです。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6371674
新型コロナウイルスは空気を介して感染しうる 米CDCが確認
9/21(月) 12:04
上記のCDCのページは、以下の20200918に更新されたページのことを言っているようです。
https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/prevent-getting-sick/how-covid-spreads.html
と記載されており、
ちなみに、
https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/hcp/non-us-settings/overview/index.html
の
Transmission
の項目は、以下のようになっている
と記載されており、ざっくり訳すと、
といった感じのようです。(2020年9月時点)
https://jp.reuters.com/article/health-coronavirus-cdc-airborne-idJPKCN26C2E2
2020年9月22日12:32
米CDC、エアロゾル感染警告を撤回 「草案を誤掲載」
たしかに、20200921に上記のように訂正文が入っています。