目次

09.emailとpasswordでパスワード制限

CodeSandbox上で、Vue.jsとFirebaseを用いて、EmailとPasswordによるパスワード制限機能のあるホームページを作りたいと思います。

方針をたてる

今回作成するGoogle認証アプリは、

  1. トップページに、「Emailとパスワードでログイン」フォームを表示
  2. Emailとと初期パスワードは、あらかじめ、管理者がFirebase上に登録しておく。
  3. ログインしたら、ログイン成功画面に移動
  4. ログイン後の画面に、ログアウトボタンを表示

となります。

  1. emailとパスワードは『Firebase』という場所に保存

するものとします。

今回は、以下の3つのソースコードを利用させていただこうと思います。

  1. https://www.tohuandkonsome.site/entry/2018/11/19/182438#Eメールとパスワードでユーザー管理する

ソースコード
https://codesandbox.io/s/6xzm6wr2k3

作ったもの

0.用意するもの(開発環境)

パソコン
Chrome(くろーむ、WEBブラウザの一つ)
GitHubアカウント作成済み(無料)
Googleアカウント作成済み(無料)

パソコンは、Windowsパソコンでも、Macでも、かまいませんが、私の場合はWindows 8.1 Proとなります。

今回利用するもの

CodeSandbox
Firebase
Vue 2.5.2
Vuetify 

1.Firebaseで新規プロジェクト(新しいサーバ)を作成

2.Firebaseにログイン用メールアドレスとパスワードを入力

今回は、

email: user@example.com
パスワード: 111111

の人にログインできるようにしたいと思います。

3. CodeSandboxでVue.jsアプリを作成

4. Vuetifyのインストールとindex.htmlの編集

この時点では、特に外見に変化はありません。

5. src/components/Home.vueとSecret.vueの作成


6. src/App.vueの編集

src/App.vueを以下のように変更して、「ヘッダーとフッター」と、中身としてHome.vueを表示します。

(変更前)

(変更後)

ログインしていないので、Home.vueのログイン画面が表示されます。

7. Emailログインの実装

Googleログインより、Email-Passwordログインの方が、難しい。

参考:https://qiita.com/sin_tanaka/items/ea149a33bd9e4b388241

src/components/Home.vueを編集

先に、<template></template>内のbuttonのところを変更します。

v-text-fieldのところに、それぞれ、v-model=“username”と、v-model=“password”を追加します。

また、v-btnのところに、@click=“emailLogin”を追加します。

(変更前1)

              <v-card-text>
                <v-form>
                  <v-text-field
                    prepend-icon="person"
                    name="login"
                    label="Login"
                    type="text"
                  ></v-text-field>
                  <v-text-field
                    id="password"
                    prepend-icon="lock"
                    name="password"
                    label="Password"
                    type="password"
                  ></v-text-field>
                </v-form>
              </v-card-text>
              
              <v-card-actions>
                <v-spacer></v-spacer>
                <v-btn color="primary">Login</v-btn>
              </v-card-actions>

(変更後1)

              <v-card-text>
                <v-form>
                  <v-text-field
                    prepend-icon="person"
                    name="username"
                    label="Username"
                    type="text"
                    v-model="username"
                  ></v-text-field>
                  <v-text-field
                    id="password"
                    prepend-icon="lock"
                    name="password"
                    label="Password"
                    type="password"
                    v-model="password"
                  ></v-text-field>
                </v-form>
              </v-card-text>
              
              <v-card-actions>
                <v-spacer></v-spacer>
                <v-btn color="primary" @click="emailLogin">Login</v-btn>
              </v-card-actions>

次に、<script></script>のところにdata()関数と、emailLogin()関数を定義。
(変更前2)

  data: function () {
    return {}
  },

(変更後2)

  data() {
    return {
      username: "",
      password: ""
    };
  },
  methods: {
    emailLogin: function() {
      firebase
        .auth()
        .signInWithEmailAndPassword(this.username, this.password)
        .then(
          user => {
            alert("Success!");
            this.$router.push("/");
          },
          err => {
            alert(err.message);
          }
        );
    }
  }

この時点で、user@example.com, 111111 と入力してLoginボタンをクリックすると、Success!というアラートが表示される。

8. ログイン状態のチェック

サイト上でログイン状態をチェックします。

App.vue内でログイン状態をチェックして、isLoginに格納します。

src/App.vueの<script></script>内に、data関数の後ろに、created関数を定義します。created関数は、Vue.jsがそのcomponentを作成したタイミングで実行されるとのことです。

  created: function() {
    firebase.auth().onAuthStateChanged(user => {
      console.log(user);
      if (user) {
        this.isLogin = true;
      } else {
        this.isLogin = false;
      }
    });
  },

(変更前)

(変更後)

先ほど、ログインしていますので、上記コード変更により、Secret.vueコンポーネントが表示されるようになりました。

9. コンポーネント間の情報の受け渡しとログアウトボタン

src/App.vueがFirebaseから受け取ったユーザー情報userを、src/components/Secret.vueに渡して、Secret.vue上で表示します。

src/App.vueの<template>の<Editor>の部分に、user=“userData”を追加します。
また、<script>のdata関数でuserDataを初期化し、created関数のところで、ログイン状態のときにuserDataにFirebaseからの情報userを格納します。

(変更前1)

(変更後1)

(変更前2)

(変更後2)

src/components/Secret.vue にて、src/App.vueからの情報userを受け取るために、<script>内でpros: [“user”]と記載します。
ログアウトボタンは、<script>内で、buttonを作成して@click=“logout”と記載し、<script>内でlogout()関数を定義します。

(変更前)

(変更後)

画面上の「ログアウト」ボタンを押すと、ログアウトされて、ログインフォームのページ(Home.vue)が表示されます。

完成です。お疲れさまでした。

さらに、

  1. ユーザーがパスワードを忘れてしまった場合のための、パスワード再発行手続き
  2. 誰もがemailとpasswordを登録すればログインできる(サインアップ)

などの実装を追加してもよいかもしれません。

ソースコード

https://codesandbox.io/s/6xzm6wr2k3

作ったもの

今回参考にした本

以下の本が、写経していて楽しいし、説明もしっかりされていて、Vue.js入門書として非常におすすめです。

リンク

https://qiita.com/sin_tanaka/items/ea149a33bd9e4b388241