00.covid19:200921_空気感染
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00.covid19:200921_空気感染 [2020/09/21] – [空気感染と飛沫感染の定義] adash333 | 00.covid19:200921_空気感染 [2020/09/23] (現在) – [20200922撤回!?] adash333 | ||
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- | ===== 空気感染と飛沫感染の定義 | + | ===== 2020年9月時点での結論:新型コロナウイルス対策は今まで通り皆のサージカルマスク装着と接触感染予防を行っていく ===== |
+ | WHOやCDC(アメリカ)が『COVID-19が空気感染する』と言っても、医療従事者全員がN95マスクをするのは、2020年9月時点では非現実的です。 | ||
+ | |||
+ | 以下の考察がエビデンス(査読あり論文)に基づいており、非常に説得力があります。 | ||
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+ | https:// | ||
+ | 新型コロナ感染症:「空気感染」すればどうなるのか? | ||
+ | 石田雅彦 2020/ | ||
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+ | 『空気感染』と聞くと、ビクッとしてしまう医師が多いのではないかと思います。なぜなら、空気感染する病気の患者と接するときは、『N95マスク』をしなけらばならないという思い込みがあるからです。 | ||
+ | |||
+ | 空気感染と飛沫感染の定義としては、以下のリンク先が分かりやすいです。 | ||
- | 以下のリンク先が分かりやすいです。 | ||
http:// | http:// | ||
- | -空気感染(飛沫核感染) | + | -空気感染(飛沫核感染):病原菌が入った飛沫の大きさが5um未満でも、ヒトからヒトへ経気道感染する感染様式 |
- | -飛沫感染 | + | -飛沫感染:病原菌が入った飛沫の大きさが5um未満なら感染力がないが、5um以上ならヒトからヒトへ経気道感染するする感染様式 |
少なくとも2010年頃までは、日本の医師国家試験では、『空気感染する疾患は結核、麻疹、水痘の3つ』が正解でした。 | 少なくとも2010年頃までは、日本の医師国家試験では、『空気感染する疾患は結核、麻疹、水痘の3つ』が正解でした。 | ||
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+ | この2つの感染方法、区別することが大事な理由として、 | ||
+ | |||
+ | -空気感染する病気に罹患している患者に接するときにはN95マスクをしないといけない(飛沫感染の病気の患者対応ならばサージカルマスクでOK) | ||
+ | |||
+ | という暗黙のルールがセットとなります。 | ||
+ | 参考:http:// | ||
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+ | ですが、2020年9月現在、新型コロナウイルス感染症COVID-19患者に接するときは(日本では) | ||
+ | |||
+ | -患者がサージカルマスクを装着 | ||
+ | -医療従事者はサージカルマスク、ゴーグル、エプロン、手袋 | ||
+ | |||
+ | としていますが、患者から医療従事者に爆発的に感染しまくっているという話は聞きません(2020/ | ||
+ | |||
+ | 患者と医療従事者が接した後に、患者がCOVID-19と判明しても、両方ともサージカルマスクをしていれば、濃厚接触者としてカウントされませんが、やはり、患者から医療従事者に爆発的に感染しまくっているという話は聞きません(2020/ | ||
+ | |||
+ | 以下の記事を読んで、考え方が変わりました。 | ||
+ | |||
+ | https:// | ||
+ | 「空気感染」を誤解していませんか? | ||
+ | 国立病院機構仙台医療センターの西村秀一氏に聞く | ||
+ | 2020/08/08 | ||
+ | |||
+ | -短距離であれば、インフルエンザも新型コロナウイルス感染症COVID-19も空気感染する | ||
+ | |||
+ | というのは間違いなさそうですが、だからといって、医療従事者全員がN95マスクをするのは、2020年9月時点では非現実的だし、安全面でも不要と個人的には思います。 | ||
+ | |||
+ | しかし、スペイン風邪は、最初の流行の1年後と2年後に何千万人も死亡したという歴史がありますので、2021年冬、2022年冬は、 | ||
+ | COVID-19流行に気を付けなければならないことは間違いなさそうです。 | ||
+ | |||
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===== 2020年9月 CDCホームページ変更 ===== | ===== 2020年9月 CDCホームページ変更 ===== | ||
+ | |||
+ | |||
+ | https:// | ||
+ | 新型コロナウイルスは空気を介して感染しうる 米CDCが確認 | ||
+ | 9/21(月) 12:04 | ||
+ | |||
+ | 上記のCDCのページは、以下の20200918に更新されたページのことを言っているようです。 | ||
+ | |||
+ | https:// | ||
+ | {{ : | ||
+ | |||
+ | -It is possible that COVID-19 may spread through the droplets and airborne particles that are formed when a person who has COVID-19 coughs, sneezes, sings, talks, or breathes. | ||
+ | |||
+ | と記載されており、 | ||
+ | |||
+ | ちなみに、 | ||
+ | |||
+ | https:// | ||
+ | |||
+ | の | ||
+ | |||
+ | Transmission | ||
+ | |||
+ | の項目は、以下のようになっている | ||
+ | |||
+ | -Current data do not support long range aerosol transmission of SARS-CoV-2 such as with measles and tuberculosis | ||
+ | -As with many respiratory pathogens, short-range inhalation aerosols is a possibility for COVID-19 transmission | ||
+ | -Particularly in crowded medical wards and inadequately ventilated spaces | ||
+ | -Certain procedures in health facilities can generate fine aerosols and should be avoided whenever possible. | ||
+ | |||
+ | と記載されており、ざっくり訳すと、 | ||
+ | |||
+ | -COVID-19は、麻疹や結核ほどには長距離の空気感染はしなさそうだけど、短距離では空気感染しそうだから、密は避けてね | ||
+ | |||
+ | といった感じのようです。(2020年9月時点) | ||
+ | |||
+ | ===== 20200922撤回!? ===== | ||
+ | |||
+ | https:// | ||
+ | 2020年9月22日12: | ||
+ | 米CDC、エアロゾル感染警告を撤回 「草案を誤掲載」 | ||
+ | |||
+ | {{ : | ||
+ | |||
+ | たしかに、20200921に上記のように訂正文が入っています。 | ||
+ | |||
+ | |||
00.covid19/200921_空気感染.1600689232.txt.gz · 最終更新: 2020/09/21 by adash333