直像鏡
直像鏡110527
患者の角膜-水晶体の60Dの凸レンズをルーペとして、眼底を拡大して検査する方法。
(1)患者、眼科医ともに正視であるとする。
(2)患者は正視なので、患者の眼に光軸と平行に入った光は、眼底のある1点Rに収束する。
(3)つまり、患者の角膜-水晶体の60Dの凸レンズの焦点F1が、患者の眼底のある1点Rに一致する。
(4)直像鏡は、とても弱い凹レンズ(たとえば、-1Dくらい?)と、光源の組み合わせである。
(5)直像鏡から出た光は、患者の眼底を照らす。
(6)直像鏡の「ごく弱い凹レンズ(ここでは-1Dとする。)」と、患者の「60Dの凸レンズ」を合わせると、約59Dの凸レンズとなる。
(7)このとき、この59Dの凸レンズの焦点F2は、患者の眼底上の点Rよりも角膜から見て遠くの点となる。
(8)よって、下図(省略、、、)のようになるので、網膜上の線分RAは、直像鏡を通してみると、眼科医から見て、成立虚像R’A’となる。
(9)拡大能は、25cmの距離からものを見たときの(眼科医の)網膜上の像の大きさの比として定義される。
(10)よって、このときの拡大能は、
m=(25+(100/59))/(100/59)≒(25+(100/60))/(100/60)=(25×60+100)/100=(1500+100)/100=16倍
となる。(実際は、約15倍)(教科書などは、「約15倍」と書かれている。)
http://www.eyeloupe.net/loupe3.html
http://www.opt.indiana.edu/riley/HomePage/Direct_Oscope/Text_Direct_Oscopt.html