日本眼科学会発表でのモニタは解像度XGA(1,024×768)(4:3)(2018年時点)
第122回日本眼科学会総会(2018年)の講演規定によると、会場に用意されているものは、
- モニタの解像度は XGA(1,024×768)(4:3)
- モニター端子は ミニD-sub15ピン
とのことです。HDMI端子(HDMI Type A)が接続できるとは思いますが、HDMI端子しかついていないパソコンをお持ちの方は、以下のケーブルを手に入れる準備をしておいてもよいかもしれません。
(稀に、mini HDMI端子しかついていないパソコンもありますので、)
ご自身パソコンに、以下のような青い部分があれば、ミニD-sub端子、以下のような青い部分があれば、ミニD-sub端子ピンを接続することができます。
HDMI Type A端子は、以下のような形です。Full HDのテレビは以下の端子でよく、Blu-rayレコーダーやPS3などと接続しています。
ケーブルとコネクタに関するリンク
以下のサイトが分かりやすいです。
https://www.atmarkit.co.jp/ait/subtop/features/windows/cableconnect_index.html
スライド2枚目に利益相反事項
http://www.nichigan.or.jp/news/m_346.jsp
カラーユニバーサルデザイン
見やすいデザイン!?
できるだけ多くの人に情報がきちんと伝わるように、利用者側の視点に立って色をデザインにすることを”色のユニバーサルデザイン”といます。
多様な色覚
色弱者は、日本男性の約20人に1人。女性の約500人に1人。日本全体で320万人以上。
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/kiban/machizukuri/kanren/color.files/colorudguideline.pdf
カラーユニバーサルデザインを含む情報提供ガイドライン(東京都文京区) 更新日 2015年05月14日
→印刷物作成のポイントが、スライド作成の際に非常に参考になります。
https://www.city.bunkyo.lg.jp/hoken/shogai/rikai/joho_teikyo.html
色覚とは
色覚とは、可視光線(400~800 nm)の各波長に応じて起こる感覚です。吸収曲線の異なる2種以上の視物質が、同一網膜の異なった視細胞中に存在することにより成立します。
網膜には、
- L-錐体(旧:赤錐体):長波長(565 nm) → 異常があれば1型色覚
- M-錐体(旧:緑錐体): 中波長(545 nm)→ 異常があれば2型色覚(一番多い)
- S-錐体(旧:青錐体) : 短波長(440 nm)→ 異常があれば3型色覚
があり、それぞれの波長の付近の光に感度の高い視物質を持つ3種類の錐体が存在します。目に光が入るとこの錐体の視物質が応答し、その情報が網膜から視神経を伝わって大脳皮質の視覚中枢に運ばれ、色覚が起こります。
(参考:
http://www.nichigan.or.jp/public/disease/hoka_senten.jsp )
https://www.santen.co.jp/ja/healthcare/eye/library/color_deficiency/
https://www.skk-net.com/health/me/files/Eye13_1806_2.pdf
https://www.gankaikai.or.jp/colorvision/
日本眼科医会 色覚関連情報
進化の過程で最後に獲得されたのがm-opsin(緑が見えない2型色覚が一番頻度が高い)
いつも忘れてしまう1型、2型、3型色覚。
波長が長い順です。
ヒトゲノムには視覚に関わる 4 つ (桿体視物質ロドプシンと 3 種類の錐体視物質) を含む 9 つのオプシン類が同定されている.ヒトの赤色オプシンと緑色オプシンの遺伝子配列は非常に似ており,X 染色体上に並んでいる.(参考:opsin)
- long -> medium -> short
- 赤 -> 緑 -> 青
- protan -> deutan -> tritan
(参考:第14回 ヒトの色覚と動物の色覚)
鳥は4つの色覚のオプシンを持っています。
哺乳類であるマウスの色覚のオプシンは、s-opsinとm-opsinの2つのみです。
ヒトを含む旧世界の霊長類(狭鼻下目)の祖先は、約3000万年前、X染色体にL錐体から変異した緑を中心に感知する新たなタイプの錐体(M錐体)視物質の遺伝子が出現したとのことです。
ヒトは進化の過程で、もともと(rhodopsinに加えて)s-opsinとl-opsinがあったのが、l-opsinからm-opsinが出来上がり、3色覚となりました。そのため、l-opsinとm-opsinをコードする遺伝子OPN1LW(L遺伝子)とOPN1MW(M遺伝子)の遺伝子配列の相同性が非常に高く、不均等交叉によって欠失や相同組み換えが生じやすい。それぞれの遺伝子の欠失で、以下のようになるが、相同組み換えでハイブリッド遺伝子ができることもあり、表現型はかなり多種多様である。
- L遺伝子が欠失すれば、1型2色覚(赤と黒が区別しにくい)
- M遺伝子が欠失すれば、2型2色覚(緑と黒が区別しにくい)
https://www.nig.ac.jp/color/barrierfree/barrierfree1-4.html
ロドプシン = オプシン + レチナール
ロドプシンは、タンパク質『オプシン』と、補因子の『レチナール』から構成されます。
ヒトでは、RHO遺伝子にコードされており、3番染色体上にあります。
色覚異常で1番頻度の高い2型色覚(2型3色覚、2型2色覚)は緑と黒、赤と緑が区別しにくい
2型色覚は、M-opsinの異常。緑色(534nm付近)が見えづらい。
しかし、見えづらいといっても、 緑色(534nm)の光には、(rhodopsinと)L-opsinはある程度は反応するので、緑色のものが全く見えないわけではありません。
何色が見えづらいかという問題ですが、まず、
- 緑(0, 255, 0) と 黒(0, 0, 0)(・灰色(204, 204, 204)) が判別しにくい
- 緑(0, 255, 0) と 赤(255, 0 , 0) が判別しにくにくい
が挙げられます。あとは、
- オレンジ(230, 121, 40) と 黄緑(187, 192, 0)
- 緑(0, 182, 110) と 茶(109, 76, 51)
- 青(0, 145, 197) と 紫(124, 75, 141)
- ピンク(234, 145, 152) と 白(255, 255, 255)・灰色(204, 204, 204)
が判別しにくいそうです。
カッコお中の数字は、各色をrgbで表示したものです。
参考: https://www.color-sample.com/colors/313/
いろいろ考えましたが、この4つの組み合わせは、暗記するしか無さそうです。
最初、個人的に、以下の緑色を消せばよいのかと思っていたのですが、それは誤りでした。
緑色光は、L-opsinがある程度は反応するので、緑色が真っ黒になるわけではなく、M-opsinを持っていない人でも、赤色光と黄色光は区別できます。
1型色覚(l-opsin異常)では、2型色覚(m-opsin異常)に加えて、赤と黒、ピンクと水色が判別しにくい
色覚異常で2番目に頻度の多い2型色覚では、1型色覚で判別しにくい組み合わせに加えて、以下の2つの組み合わせがさらに判別しにくくなります。
- 赤(255, 0, 0) と 黒(0, 0, 0)
- ピンク(234, 145, 152) と 水色(157, 204, 224)
茶色、ピンク、水色って?
可視光線のスペクトル(赤、橙、黄、緑、青、藍、紫)に、茶色とかピンクとか水色とか見当たりません。
ピンクは赤をうすめたもの、
水色は青をうすめたもの、という印象ですが、
茶色とか何者なんでしょうか?
ikeda-architecture.jp/2015/10/05/茶色って何色-その2/
http://fnorio.com/0074trichromatism1/trichromatism1.html
結局、
第2色覚で見えづらい2色の組み合わせは、それぞれの色をRGBで表示したとき、"R+G"同士と"B"同士にほとんど差が無いような組み合わせ
ということみたいです。
参考:等色関数
https://rayspace.xyz/CG/contents/Spectrum_RGB/
RGBとCMYKの違い(CMYKのKは黒では無い)
色の3属性
物体色には、以下の3種類の属性がある。
- 色相 hue → 赤、黄、緑、青など波長依存性に配列
- 彩度 chroma
- 明度 lightness
伝わるデザイン
https://ppt.design4u.jp/recommended-fonts-and-basic-knowledge/
2018.11.13
プレゼンを伝わりやすくする、おすすめフォントと基礎知識
https://tsutawarudesign.com/yomiyasuku3.html
伝わるデザイン 研究発表のユニバーサルデザイン
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