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初めての科研費申請のときにお勧めの本

2019年11月7日

初めて科研費を申請することになる場合は、以下の3通りかと思われます。この記事の対象は以下の方となります。

  1. 医師が大学病院に異動になった(学位取得の有無は問わない)
  2. 学位を取得した
  3. 大学院生が日本学術振興会特別研究員 (DC2・DC1)になれた

このうち、2と3の人は、科研費の書類を作成したことがあるかもしれませんが、1の学位未取得の医師の方は、『科研費って何それ?おいしいの?』状態だと思われます。

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科研費(かけんひ)って何?

 研究者が申請することにより、国からもらえる国内最大の研究費の一つです。種類と応募条件がいろいろありますが、だいたい以下のようなイメージでよさそうです。(2019年10月現在)

  • 大学院生(予定)なら『DC1』『DC2』
  • 医師が大学病院に異動になった直後なら『研究活動スタート支援』
  • 学位取得後8年以内なら『若手研究』
  • 大学病院勤務医師(学位無し)なら『基盤研究C』
出典:科研費パンフレット2019
出典: 特別推進研究・基盤研究・挑戦的研究・若手研究

文部科学省、日本学術振興会の管轄です。目がくらくらしますが、極力、一次ソース(日本学術振興会のホームページ)を読むのがお勧めです。
https://www.jsps.go.jp/j-grantsinaid/01_seido/05_faq/answer.html

『若手研究』『基盤研究C』は毎年9月に申請書を提出することにより、審査されて通れば500万円以下の研究費を獲得できる

令和2(2020) 年度公募要領・計画調書は以下のページにあります。読みづらいですが、やるしかありません。
https://www.jsps.go.jp/j-grantsinaid/03_keikaku/download.html

大学病院などでは、『研究支援課』といった組織があるはずですので、そちらからの連絡に従い、院内締切日までに、e-Radでの申請と、さらに、院内の『研究支援課』に 必要書類を提出する必要があります。院内の事情は、ご自身が所属している組織の 研究支援課』 に問い合わせるしかありません。

科研費獲得の方法とコツ 改訂第6版

誰もが読んでいる本として、以下の本はとりあえず、読んでおきます。
内容は忘れてしまいましたが、読んでおくしかありません。
少なくとも、こちらのサイトは読んでおきましょう。

児島 将康 (著) 科研費獲得の方法とコツ 改訂第6版 – 2018/8/10

https://www.yodosha.co.jp/jikkenigaku/grant/index.html

伝わるデザインの基本 増補改訂版

初めて申請書なるものを書く方に、ぜひお勧めです。科研費申請書の例も掲載されています。この本を読むと、デザインについて悩むことがかなり減るので、パワーポイントのスライド作成も非常に楽になります。

伝わるデザインの基本 増補改訂版 よい資料を作るためのレイアウトのルール – 2016/8/5

この本の作者さまのサイトは https://tsutawarudesign.com/  になります。本を買わなくても、とりあえずこのサイトは訪れてみましょう。世界が変わります。サイトからして見やすい(伝わりやすい)ですよね!

上の2冊を読みながら、申請書を書く

上の2冊を読みながら、Pubmedで主にReview -> Resarch Articleの順に関連テーマの論文をざっと読み、申請書を書くことになると思います。

同じ教室の科研費に通った申請書を見せてもらって参考にする

大学病院などの先輩で、過去に科研費を獲得した方から、その申請書のWordファイルを頂いて、参考にするのが一番です。もちろん、自分が科研費を獲得出来たら、その申請書のコピーを後輩にもあげましょう。(科研費を獲得した時点で、研究内容はホームページ上で公表されてしまいます。)