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初めてのImageJマクロ(1)HelloWorldと表示する

2019年6月23日

以下の本の一部を読んでみたので、とりあえず、ImageJのマクロがどんなものか、触ってみたいと思います。

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開発環境

Windows10 Pro 1803
Fiji (ImageJ 1.52n)

Fijiのインストールについては、
http://i-doctor.sakura.ne.jp/dokuwiki/doku.php/imagej/index.html
をご覧ください。

流れ

  1. ImageJ(Fiji)を起動する
  2. File > New > Script
  3. Language > IJ1Macro
  4. print(“Hello World!"); と記載する
  5. Run ボタンをクリック
  6. Hello.ijm ファイルの保存
  7. Hello.ijm の呼び出し方法

1.ImageJの起動

ImageJ(Fiji)をインストール済みとします(インストール方法についてはこちらをご覧ください。)。

Windowsの検索で、ImageJと入力して、『ImageJ-win64.exe – ショートカット』を探し、ダブルクリックしてImageJ(Fiji)を起動します。2019年6月現在、ImageJを起動するだけで1分くらいかかります。気長に待ちます。

以下のようにImageJ(Fiji)が起動します。

上記の絵の、File, Edit, Image, Process, Analyze, … のところを、『メニューバー』と呼びます。

2.File > New > Script

メニューバーの一番左の File をクリックし、順番に、New > Script とクリックします。

すると、以下のような New という画面が開きます。

3.Language > IJ1Macro

使用するプログラミング言語を指定します。

今回指定するのはImageJのマクロである、 “IJ1 Macro" です。

以下のように、メニューバーのLanguageをクリックし、次に IJ1Macro をクリックします。
(かなり面倒なのですが、この操作を毎回行わなないといけないそうです。)

すると、画面がわずかに変化して、以下のようになります。


4.print(“Hello World!"); と記載する

New_.ijm と記載されている欄に、以下のコード(プログラミングの文章を、codeコードと呼びます。)を記載します。" とか、; とかに気を付けます。全部半角英数字で入力します。

print("Hello World!");

5.Run ボタンをクリック

画面下の方にある、『Run』をクリックします。

すると、以下のように “Log" という名前の新しいウィンドウが出てきて、Hello World! と表示されます。

以上でHello Worldは終了です。これであなたもImageJマクロプログラマーです!

以下は、このコードの保存方法と呼び出し方法について記載します。

Hello.ijm ファイルの保存

一度作ったプログラム(今回は、 print(“Hello World!"); の部分)を、保存しておいて、また、次回以降に呼び出したい場合があります。

そのような場合は以下のようにプログラム名前を付けて保存し、後日、呼び出して実行します。

Logウィンドウの右上の×ボタンをクリックしてLogウィンドウを閉じます。

New_.ijm ウィンドウのメニューバーで、File > Save の順にクリックします。
(または、Ctrl + S でも保存できます。)

New_.ijm を保存する場所を聞かれるので、例えば、

C:/imagej/

フォルダを作成しておき、その中に、

Hello.ijm

という名前のファイルで保存する場合は、以下のようにして、『保存』をクリックします。

Windowsのエクスプローラーからファイルを見に行くと、以下のように保存されています。中身はメモ帳でも開くことはできますが、基本的にImageJから開いた方がやりやすいです。ImageJから開く方法を、次に記載します。

Hello.ijm の呼び出し方法

後日、このHello.ijmを呼び出して実行するためには、以下の手順で行います。

  1. ImageJ(Fiji)を起動
  2. File > New > Script
  3. Language > IJ1Macro
  4. File > Open (Ctrl+ O でもOKです)
  5. C:/imagej/ フォルダの中の、Hello.ijmを選択して、『開く』をクリック
  6. Hello.ijmの中身が開くので、画面下の方の『Run』をクリックしてマクロを実行

File > Open (Ctrl+ O でもOKです)

C:/imagej/ フォルダの中の、Hello.ijmを選択して、『開く』をクリック

Hello.ijmの中身が開くので、画面下の方の『Run』をクリックしてマクロを実行

すると、以下のように、新しいウィンドウが開いて、以前のように、Hello World!が表示されます。

参考リンク

  https://lp-tech.net/articles/paDGX/view?page=4
2017年3月5日 更新
総括① ImageJマクロ言語による画像処理―画像の基礎から二値化処理まで―

以下の本のp217からのImageJのマクロの解説が、プログラミングをやったことのない人向けに書かれていて、プログラミング初めての人に非常にお勧めです。