2021年1月以降の東京都の新型コロナウイルスPCR陽性数は2020年12月以前との比較は困難だが65歳以上陽性者数と死亡者数で比較することで補正可能かもしれない
2021年01月22日の 共同通信 のニュースで、東京都は保健所が逼迫しているため、 濃厚接触者などを調べる「積極的疫学調査」の規模を縮小する方針を都内の各保健所に通知したとのことです。
2021年1月以降暫定期間中は飲食店、職場、学校のPCR陽性者の濃厚接触者の調査は基本的に行わない方針
2020年12月までは、
- 飲食店
- 職場
- 学校
- 医療機関
- 高齢者施設
- 障碍者施設
でPCR陽性者が出たら、『クラスター』を見つけるために、保健所の職員の方が濃厚接触者のPCR検査を積極的に行っていました。
しかし、PCR陽性者数が増えて、保健所の手が回らなくなってしまったため、2021年1月以降は、暫定的に、飲食店、職場、学校では、濃厚接触者の調査は行わない方針としました。
- 飲食店 → 2021年1月以降は暫定期間中は濃厚接触者の調査は行わない
- 職場 → 2021年1月以降は暫定期間中は濃厚接触者の調査は行わない
- 学校 → 2021年1月以降は暫定期間中は濃厚接触者の調査は行わない
- 医療機関
- 高齢者施設
- 障碍者施設
これにより、ニュースで毎日報道されている、東京都の『PCR陽性者数』のデータは、2020年12月までと2021年1月以降とで、そのまま比較することは難しくなります。ただし、東京都は詳細なデータを毎日公表していますので、
COVID-19が流行しているのかしていないのか
については、例えば、
- 東京都の65歳以上のPCR陽性者数のデータ
- 東京都のCOVID-19による死亡者数のデータ
- 検査総数
などを見ることで、2020年12月以前との比較も割とできると思われます。
東京都は年代別PCR陽性者データを毎日公表
東京都新型コロナウイルス対策サイトで年代別PCR検査陽性者数などのデータを確認できます。
そして、2020年12月以前と2021年1月以降のデータも比較できるように、65歳以上の新規陽性者数の推移のリンクも貼ってあります。これを見ると、2021年1月24日時点では、まだ収束しつつあるという感じはしません。
また、新規PCR陽性者の年代別の生データのcsvファイルも以下のリンク先からダウンロードできます。
東京都のCOVID-19死亡者数の推移
2020年から2021年1月までのグラフが以下に公表されています。新規PCR陽性者のピークから、2週間ほど遅れて死亡者数のピークが来ると予想されます。
2020年6月までの死亡症例についてのまとめを見ると、
- PCR陽性者のうち、死亡率は約5%(年代、基礎疾患の有無によりかなり変動)
- 死亡者の約半数が発症2週間以内に死亡
となっていますが、イギリスで特定の変異株が死亡リスク高い可能性があるとの報道もあり、また、1918年から1919年にかけ全世界的に大流行したスペインかぜ(インフルエンザウイルス感染症)では若年成人の死亡率が高かったこともあり、今後、COVID-19の流行がいつ収束するのかは誰にもわかりません。
新型コロナウイルス感染症 自宅療養者向けハンドブック
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/iryo/kansen/zitakuryouyouhandbook.html からダウンロードできます。PCR陽性となってしまったら、とりあえず、できる限り、このハンドブックに沿って行動したいところですが、私の家には個室とかはないですし、完璧に実行は難しそうです。
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