ホワイトカラー消滅 私たちは働き方をどう変えるべきか
YouTubeで以下の動画が出てきたので、この本を購入。
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失われた30年は、日本人が選択したデフレ的安定(しかし、治安は維持された)
バブル崩壊後の1990年〜2020年頃の、日本の景気停滞の30年間について、本書では以下のように解説されています。
付加価値労働生産性= 付加価値額(売り上げ-外部費用≒粗利)労働量(人数×労働時間)
上記の式は、「1人あたりGDP」に近い。
かつて(1980年頃?データ未確認)、日本の、「1人あたりGDP」は世界の中でもトップクラスだった
→1990年頃、バブル崩壊。
→労働力あまりでリストラもおこったが、極力雇用を守り、1人あたり賃金を低く抑え、商品の低価格化し、デフレとなった。
→労働力があまっていたため、付加価値労働生産性を上げるための、IT化(デジタル化・DXなど)を積極的に進めることをせず、「1人あたりGDP」は、急降下していった。(真剣にIT化を進めると人材の余剰がさらに深刻化する恐れがあった。)
→30 年間、実質賃金は下がり、物価も上がらず、しかし、その恩恵として、犯罪件数は増えず、日本の治安は守られ、安定はしていた。
2024年現在、日本社会が選択したこれまでの「デフレ的安定」からの脱却が必要
しかし、このまま、日本が、「停滞した安定」を続けることは困難であると筆者は主張する。理由としては、
- 円安によるインフレ圧力(アベノミクスによる金融緩和、その他)
- 外因的インフレ圧力(世界情勢の不安定化によるエネルギー高騰化、その他)
- 労働供給制約(人口減少)
この3つにより、デフレを維持することが不可能になるため、「1人あたりGDP」を上げる必要がある。
さまざまな時代で起こった産業革命は、必ずブルシットジョブを生み出す
- 動力革命(産業革命?):筋肉の置き換え、労働者が農業から工業へシフト。農作業がブルシット・ジョブに。
- 情報通信革命:目・耳・口の置き換え、工場で働くブルーカラーから、オフィスで働くホワイトカラーにシフト。ブルーカラーの仕事がブルシット・ジョブに。
- AI革命:脳の置き換え、オフィスで働くホワイトカラーの仕事がなくなり、行き場を失いつつある。
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