Kozak配列
Kozak配列
mRNAのAUG initiation codonの前後の配列は真核細胞のリボソームにより認識され,翻訳
開始のシグナルとなる。
翻訳促進配列としては、真核生物においては、5’キャップ構造やKozak配列等が知られて
おり、
特にこのKozak配列というのは、Kozakによる2つの論文から名づけられている(J Mol Bi
ol. 1987 EMBO J. 1997)。
典型的なKozak配列は-6 GCCRCCAUGG +4
-3(AUGコドンから3塩基上流)に位置するプリン残基(R=A/G)は、翻訳効率に顕著な影響を
与える。
-3の位置にピリミジン(C/T)があると、-1/-2/+4の変更が翻訳効率に、より多くの影響
を与えるようになるとのこと。
-3の位置がプリンからピリミジンに変更された場合、発現レベルは最高95%まで減少。
+4の位置は影響が少なく約50%の減少が見られる。
ヒト細胞ではKozakが有無で約10倍ほど翻訳効率が異なるという結果もある。
mammalian expression vectorを作る場合にはKozak配列を入れるとbetter。
R=G or A