Goldmann圧平眼圧計
http://www.opt.indiana.edu/riley/HomePage/new_Goldmann_tonometry/2Goldmann_Tonometry.html
(1)圧平プリズムを支持枠に挿入。
(2)通常は圧平プリズムの目盛りの0°ありは180°を支持枠の白線に合わせる。
(3)3D以上の角膜乱視がある場合は、「角膜乱視の弱主経線の角度」を「支持枠の赤線(水平方向から43度の線)」に合わせる。
(4)あとはいつもどおり。ベノキシール+フルオレセイン、ブルーフィルタは60度付近から眼表面に入射、
半円の内縁同士が接触するときの眼圧を記載。拍動する場合は中間値を記載。(脈により1-3mmHg変動する。)
(5)過度な染色では、幅が太くなるために、眼圧が高めに測定される。
(6)角膜厚、角膜曲率の影響を受ける。
(7)角膜の厚い症例では、眼圧が高く測定される。(角膜厚は通常500-550um)
(何um厚くなると何mmHg高く測定されるかについては論文によってかなりまちまち。
http://blogs.yahoo.co.jp/swdsn/53633992.html 70um厚くなると5mmHg高く測定される(?)
http://www.tomey.co.jp/tomey_corp/info/35/35_p10m.html)
(8)角膜の曲率が3D増す(半径が小さくなる)と、眼圧が1mmHg高く測定される。
(9)正常眼の日内変動は約3-6mmHg。一般に、眼圧は朝方に高い。
(10)Goldmann圧平眼圧計の圧表面は、直径3.06mm、面積が9.86mm2。
(11)Imbert-Fickの法則:Pt=(W/A)←普通に圧力の定義とほぼ同じ式。(A=7.35[mm2])
(12)正常眼の眼圧分布は、やや高い値にゆがみを示す。(平均眼圧13.4mmHg、標準偏差3.1)
(13)通常、仰臥位は、座位に比べて、2-5mmHg程度眼圧が高い。
(14)Goldmann圧平眼圧計は、他の圧入眼圧計と比べて眼球壁硬性の影響を受けにくい。
(15)圧入式眼圧計の例:Schiotz眼圧計(シェッツ眼圧計)
→眼球壁硬性Eは0.0215と定められているが、実際はEの値に個人差があるため、測定誤差が大きく出てしまう場合あり。
(16)携帯型圧平眼圧計:Perkins眼圧計、Draeger眼圧計
(17)Mackay-Marg眼圧計:商品名Tono-Pen、圧平眼圧計の一種。
(参考文献)
眼科研修ノートp171
眼科プラクティス6 p152
p89
2B18
p146
<12B4> 角膜乱視がある患者のGoldmann圧平眼圧計の測定方法の写真。
p134
4A43
p135
12A35