子どものかんしゃくに【欲望コントロール】
5歳の子どものかんしゃくに悩んでいます。
急に怒り出して、足をどんどん踏み鳴らす、奇声をあげるなどの行為をするのです。
詳しくはこちら↓
これまで我々はたくさんの対策を行なってきました。
それらがこれ↓
現在進行中の作戦がこちら↓
なかなかうまくいきませんね。
もう作戦を実行しすぎて、今どれを実行中なのか、自分でも分からなくなってきました。
マルチタスク状態。
どれかに絞って集中した方がいいかもしれません。
今の所、愛着作戦と、睡眠作戦は、劇的な効果を発揮しておりません。
残念です・・・。
ということで、諦めない私は、次なる作戦を考えました。
その名も、欲望コントロール作戦です。
そもそも、なぜ、イライラしてかんしゃくを起こすのか?
理由は簡単です。
自分の思い通りにならないからです。
ということは、そもそも、高望みしなければいいわけです!!
禅僧の本をよく読んでいるのですが、禅僧のように、今あるものに満足すれば、イライラすることも少なくなるのではないでしょうか!?
※問いかけてる
※もう自信なくなってきた
もしかして、下の子には煩悩が多いのかもしれません。
その煩悩を少しずつ減らすことで、イライラから解放されるのではないか?
下の子の煩悩のうち、コントロールできそうなものを考えてみました。
- 所有物
- タスク
- 上の子と同じでありたいという気持ち
ひとつずつ検証してみます。
所有物
下の子はもともと物への執着が少なく、今日欲しくて買ってきたものすらも、不要になったら、すぐに手放すような子でした。
棚の上はいつもガラガラ。
「それも捨てちゃうの?」
とつい聞いてしまうくらい、次々に物を手放しながら生きてきました。
そんな下の子が、いつからか、物への執着心が強くなり、今では、棚の上はゴミの山。
いいえ、ゴミと言ったら失礼ですね。
本人にはお宝の山なのですから。
しかし、ちょっと触れれば、ガラガラと崩れていきそうなくらいの絶妙なバランスで保たれているような物だらけの棚なのです。
そして、上の子が棚の近くにいたというだけで、
「何か盗ったでしょ?」
と疑うのです。
しかし、あまりに物が多いので、盗られたかどうか自分では分からないのです。
所有すれば所有するほど幸せになれると信じ込まされている資本主義社会にどっぷり浸かってしまいました。
これからお寺に入ると仮定して、大事なものを風呂敷1枚に入る分に絞ってもらいましょう。
残りのものは、一旦回収。
捨てる予定です。
※多すぎてなかなか手がつけられません
※言い訳はダメ
夫は、「いい子にしてたら返してあげるよ〜」なんて言ってますが、それだと、所有している感覚は変わらないと思うのです。
ということで、捨てます。
※今日、いや、明日、頑張る
※やっぱり先延ばし
すると、下の子は大事なものを両手に抱えられるだけに絞っていました。
つい1日前に、キッザニアで、自分で稼いで得たお金を使って購入した鉛筆削りも自分の手でゴミ箱へ。
※手に入れてうれしそうだった笑顔が蘇ります
※心の涙が止まりません
この気持ちを無駄にしないように、徹底的に作戦を実行しなければなりません。
まず、この方法により、所有欲をコントロールしたいと思います。
タスク
赤ちゃんの頃は、当然ですが、朝起きてから「これは絶対やりたい」というタスクはありませんでした。
起きて、やりたいようにやる。
しかし、気がついたら、ドリルをやるようになっていました。
朝食後にやっていたはずが、朝食前に終わらせなければならないタスクになっていました。
ドリルが3冊に増えました。
ドリルが終わったら、バイオリンの準備を自分でするようになりました。
それが終わったら、洗濯物を取り込んで自分で畳むようになりました。
すべてを終えて、ようやく朝ごはんが食べられるのです。
※本人設定です
洗濯物までの一連の作業の途中に、朝食の時間がくると、かんしゃくを起こすようになりました。
タスクが多いのです。
どう考えてもキャパオーバーです。
親としては、できているから、もっともっとやっていいんじゃないかと思ってしまいますが、まだ5歳。
よく考えたら、ここまでのキャパはなかったのかもしれません。
まずは、バイオリンスタンドを購入し、バイオリン準備の必要性をなくしました。
これまでは、バッグから取り出して、肩当てと、ボウガイドを取り付けたりする必要があったのです。
そして、ドリルを1日1冊に減らしました。
もともと英語・算数・漢字の3冊をやっていましたが、途中で「早く早く早く」とパニックになっていたので、1日1教科ずつ順番に行うことにしました。
毎朝楽器も2種類練習していたのですが、楽器の練習で少しでも間違うとイライラしてかんしゃくを起こすので、1日1楽器に絞り、交互に行うことにしました。
洗濯物についてはまだ対策していませんが、他のタスクの負担をこれだけ減らしたら、ちょっと本人の気持ちが落ち着いたような気がします。
イライラしながらタスクをこなさなくなりました。
別の要因で怒ることはあっても、タスクが終わらない焦りでイライラしなくなったかもしれません。
検証始めたばかりなのでどうなるか分かりませんが。
上の子と同じでありたいという気持ち
上の子と下の子を平等に扱わなければならないと思っていた私たちは、小さい頃から、できるだけ同じだけの物を与え、同じ体験をさせるようにしてきました。
そのせいなのかどうか分かりませんが、下の子は、上の子と同じことができないと怒り、上の子と同じ量の物がもらえないと怒ります。
例えば、学校で、上の子が必要になって何かを購入すると、下の子も欲しがります。まだ必要ないからと買ってあげないと、「ずるいずるい」と怒るのです。
ご飯のときにも、上の子のほうがお腹の容量も大きいし、必要な分量も多いから、上の子に多くあげようとすると、怒ります。なんなら、自分の方が多くないと怒ります。
※主にお肉とフルーツ
最近では、朝食のサラダに入れる苺の大きさにこだわって、全員のお皿の中身をチェックして歩き、自分の苺が一番大きいか、一番多いかどうかを確認してから食べるようになっていました。
怒ると手がつけられないので、面倒というのもあって、下の子にも同じ物を購入したり、お肉やフルーツを同じ量だけあげたりなど、してきてしまいました。
苺も、下の子を優先して、一番大きい物を入れたり、一番数が多い物をあげたり・・・。
ですが、やはり上の子と下の子では年齢も違いますし、その時必要なものも異なるわけです。
そこを同じにすることが平等というわけではないはずです。
もはや、平等を超えて、優遇状態になっていました。
「イライラして、騒げば優遇してもらえる」という誤学習をさせていました。
ここは改めなければなりません。
苺はランダムに配る宣言をしました。
すると、下の子、初日は、一応みんなのお皿の中を見た上で、「お父ちゃんだけ苺があるんだね」など言って、自分のお皿に苺が入っていないことに怒りませんでした。その後は、他の人のお皿をチェックすることもなくなりました。
まだこの作戦を開始して少ししか経っていませんが、今の所、いい兆候が見られています。
この調子で、下の子の欲望をコントロールしていけたらいいのではないかと考えています。

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