MDMAの作用機序について調べてみる
ちまたで話題になっているMDMA、エクスタシーとも呼ばれています。
作用機序が気になったので、調べてみたいと思います。
あれ、wikipediaに作用機序がのっていない、、、
https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/kenko-iryo/eiken/hokenjoho/wadai/mdma.html
2000年から2010年にかけて、押収量が増えてる?
http://www.pieronline.jp/content/article/0039-2359/217130/1143
日本では、2006年頃、麻薬指定されたらしい。
https://www.natureasia.com/ja-jp/nature/pr-highlights/12908
【神経科学】MDMAの投与によってマウスの社会的報酬学習が再開する
Nature
2019年4月4日
さすがにNatureなら作用機序くらい書いてあるのでは?
https://www.nature.com/articles/s41586-019-1075-9
Published: 03 April 2019
Oxytocin-dependent reopening of a social reward learning critical period with MDMA
Romain Nardou,
Nature Letterらしい。
いま本文が読めないのでまた今度、、、
https://www.drugabuse.gov/publications/teaching-packets/neurobiology-ecstasy/section-ii/1-how-does-ecstasy-work-serotonin-pathways-in-brain
Home » Publications » Section II » 1: How does ecstasy work: serotonin pathways in the brain
The Neurobiology of Ecstasy (MDMA)
セロトニンpathwayと関連があるらしい。
raphe nuclei
縫線核は中脳から脳幹の内側部に分布する細胞集団で、複数の核よりなる縫線核「群」である
https://bsd.neuroinf.jp/wiki/%E7%B8%AB%E7%B7%9A%E6%A0%B8
セロトニンは神経伝達物質であり、
特定の神経の終末(シナプス前膜)からセロトニンが分泌され、シナプス後膜のセロトニン受容体にセロトニンが結合して、後シナプスの神経が興奮している。
後シナプスの神経がどの程度興奮するかは、シナプス間隙のセロトニン濃度に依存する。
シナプス間隙に放出されたセロトニンは、通常は、セロトニントランスポーターによって、シナプス前の神経に回収されることにより、シナプス間隙のセロトニン濃度は低めに抑えられている。
しかし、MDMAが、
(1)セロトニントランスポーターに結合して、セロトニンが前シナプスに回収されるのを邪魔する
(2)セロトニントランスポーターがセロトニンを本来と逆の方向に移動する(シナプス前から、シナプス間隙へ移動する)
ことにより、シナプス間隙のセロトニン濃度が通常よりも急上昇してしまう。これにより、
『多幸感』や、『共感』の感情が強くなるらしいです。
These include elevated mood and feelings of empathy.
ちなみに、MDMAは、ドーパミンに対しても同じような作用を示すそうです。
アメリカでは、PTSDの治療薬として、治験が実施されているそうです。
作成中
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません