家族性アミロイドポリニューロパチーによる硝子体混濁進行抑制目的のPRP(汎網膜光凝固術)
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/20045573/
- 熊本大学眼科
- 肝臓移植後の家族性アミロイドポリニューロパチー(FAP, familial amyloidotic polyneuropathy)2名
- ATTR Val30Met の64歳男性
- ATTR Tyr114Cysの41歳女性
- 熊本大学治験審査委員会の承認あり
- 肝臓移植後の上記2名に対し、片眼にPRP(汎網膜光凝固術)し、硝子体混濁の進行がないか3年間経過観察
- PRPにより、眼内のBRB(血液ー網膜関門)を破壊し、全身のATTR(amyloidgenic TTR)が眼内に流入する危険性があるため、肝臓移植前の患者は除外した
- 2名とも、3年間で、PRPによる合併症無し。PRPした方の眼の硝子体混濁の進行が、PRPしていない眼と比べて遅かった(?)
- なお、2名とも、硝子体混濁が少ない方の眼にPRPを行っている。
コメント
- PRPのshot数や、レーザー条件の記載無し
- PRP前後の視野検査の記載無し
- 2022年現在、家族性アミロイドニューロパチーによる硝子体混濁に対し、PRPは保険適応では無い、やるなら治験
アミロイド眼合併症を究める(熊本大学眼科)
https://www2.kuh.kumamoto-u.ac.jp/ganka/kyousitu/naiyou/amyloid.html
FAPの眼所見
https://www.intechopen.com/chapters/44832
Familial Amyloid Polyneuropathy (FAP)
FAP usually results from mutations in transthyretin (TTR) gene.
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません