『私たちは子どもに何ができるのか ― 非認知能力を育み、格差に挑む』によると、子育ては0歳から3歳までが最も大事?
を読んだ後、『非認知能力』の育み方についての具体的な方法が知りたくて、この本、読んでみました。
Contents
認知能力と非認知能力
- 認知能力 : 知能検査で測定できる能力
- 非認知能力: 主に意欲、自信、忍耐、自立、自制、協調、共感などの私たちの心の部分である能力
これだけではいまいちよくわかりません。
本書では、 非認知能力 を、
- やり抜く力(グリット?)
- 好奇心
- 自制心
- 楽観的なものの見方
- 誠実さ
といった気質をさしているようです。
「非認知能力」を高めると、どうやら大人になったときに幸せになれるらしい!
です。数学などの『認知能力』を高めたいのであれば、数学を教えてあげればよい。
しかし、いくらこどもに「やり抜きなさい!」と繰り返しても、やり抜く力はそう簡単に身につきそうにない。
この、『やり抜く力』や『レジリエンス』や『自制心』を高めたいと思うなら、最初に働きかけるべき場所は、子供自身ではなく、『環境』なのである。というのが本書の主張である。
『環境』とは、おもちゃや本とか物質的なことだけでなく、幼いこどもに対する大人の接し方だそうです。
こどもの『非認知能力』を高めるためにすべきことは、『赤ちゃんの時からの語りかけ』と『動揺したときの冷静な対応』
具体的には、以下の2つだそうです。
- 幼いこどもは、親の反応を通して世界を理解しようとするので、赤ちゃんのときからたくさん語りかける。
- こどもが動揺したときに、親は厳しい態度をとったりせず、子供のもつれた感情に鋭敏に、注意深く反応する。
ラットの実験で、母ラットが子ラットにやさしくすると、子ラットの海馬のDNAのメチル化(遺伝子発現に関与)に影響を与えるという実験結果にはびっくりしました。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/15220929/
体罰に関しては本書にはありませんでしたが、怒鳴ることも含めて、体罰はやめておいた方がよさそうです。
非認知力の1つと言われている『やり抜く力』とは?
GRITという言葉を提唱した人がいるそうです。
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