「ホス狂い ~歌舞伎町ネバーランドで女たちは今日も踊る~」(2022年)
「ホストクラブが20代女性を売掛金で○俗に沈めて荒稼ぎ」
これ、2000年頃から変わっていないようで、2023年11月現在、
悪質ホストクラブ対策、立憲が今国会に法案提出へ 相談・支援を拡充 2023/11/27
というニュースがあります。
ということで、令和のホストクラブ問題について興味を持ったので、読んでみました。
関連しそうな法律
- 売春防止法
- 職業安定法
- 消費者契約法
今回、提出中の法案
- 通称「悪質ホストクラブ被害対策推進法案」
これは、「実効的な規制を設けるのは時間的に難しく、法整備を通じてこの問題を国や社会に認知してもらう」とのことで、骨抜きではあるが、少しずつ規制に向けて動いていることに関しては望ましい流れだと思います。
2019年5月「歌舞伎町ホスト刺殺未遂事件」
歌舞伎町のガールズバーの元店長(21歳女性)が、マンションで就寝中のホスト(20歳男性)の腹部を包丁でメッタ刺しにした事件。
「好きで好きで仕方がなかったから刺した」
というフレーズと、血まみれで横たわる被害者の横で、やりきった感じで一服しているシーンを、私も覚えています。
登場する「ホス狂い」(ホストに夢中になってしまう女性)
ホス狂いの定義は諸説あるとは思いますが、作中の「エミカさん」によると、
一ヶ月の収入の半分以上をホストクラブに支払っている女性
とのことです。
この本には、ホス狂いの女性4人のお話が、女性側からの視点で記載されています。著者(女性)が、歌舞伎町に実際に住んで、ホス狂いの女性と交流したり、ホストクラブのホストに取材したりして記載した内容です。個人的に全く知らかなったホストと女性客のストーリーにビビりました。
本書は、女性側からの視点で描かれたストーリーであり、「ルポ歌舞伎町(2023年)」とセットで読むと、さらに歌舞伎町を理解できた気分になります。
「ルポ歌舞伎町」(2023年)
こちらの本は、「ホス狂い ~歌舞伎町ネバーランドで女たちは今日も踊る~’(2022年)」とは対照的に、著者(男性)が、歌舞伎町に実際に住んで、歌舞伎町の住人、主に男性と交流したり、取材したりして記載した内容です。
この本を読むと、2022年時点での「トー横キッズ」の事情、「ホストクラブ」界隈のお金の動き、新宿歌舞伎町の戦後の歴史などがわかります。そして、2022年時点で、裏では中国マフィアに支配されているであろうことが書かれています。怖すぎですが、これからどうなってしまうんでしょう。。。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません