2022年現在、「日本の人口は減少する!大変だ!」と言われていますが、実際にどのような推移をたどると予想されているのか、調べてみました。
上図は経済産業省のヘルスケア産業のページの、経済産業省におけるヘルスケア産業政策についての最初のページに記載されている日本の人口動態のグラフです。ポイントとしては
- 2020年以降、2060年頃まで「高齢者人口(65歳以上)」は約4000万人で横ばい
- 「生産年齢人口(15歳~64歳)」は、2010年の約8000万人から、6000万人(2040年)、4000万人(2060年)と激減していく
でしょうか?病院経営者視点でみると、
2020年以降は、患者数(65歳以上)は増えないが、40年かけて従業員候補は半減する
ということになり、
- 病院同士で総数が増えない患者を奪い合い
- 「働き方改革」など労働条件を改善しないと医療従事者は病院から逃げてしまう
ことが予想されます。
2045年、全市区町村の 73.9%を占める 1,243 市区町村で、2015年と比べて総人口が 2 割以上減少する
国立社会保障・人口問題研究所の日本の地域別将来推計人口(平成 30(2018)年推計)によりますと、
- 道府県で2015年以後の総人口は一貫して減少し、すべての都道府県で2030年以後の総人口は一貫して減少する。
- 2045 年の総人口は、東京都を除いたすべての道府県で 2015 年を下回る
- 東京都、神奈川県と沖縄県では、2045 年の 65 歳以上人口が 2015 年の 1.3 倍以上となる
- 65 歳以上人口の割合が 50%以上を占める市区町村数は、2015 年の 15(同0.9%)から 2045 年の 465(同27.6%)に増加する。
- 2045年には、全1682市区町村のうち4 分の 1 以上の市区町村で総人口が 5 千人未満になる。
- 2045年までに、全市区町村の 73.9%を占める 1,243 市区町村で、2015年に比べて総人口が 2 割以上減少する。さらに、このうちの 334 市区町村(19.9%)では指数が 50 未満、すなわち2015年に比べて総人口が半分以下になる。
- 2045年には、2015年に比べて 15-64 歳人口が 4 割以上減少する市区町村は 6 割を超える。
重要な点は
三大都市圏以外の地方は、人口減少のスピードが非常に速いことと、東京都でも高齢者人口が激増する
ということでしょうか。
世界の人口動態
世界の人口は、2019年の77億人から、2050年の97億人へと増加し、その後は増加速度は緩やかとなり、2100年の110億人で頭打ちと推計されています(国連報告書プレスリリース)。
参考文献
- 日本の人口統計(Wikipedia)
- 経済産業省におけるヘルスケア産業政策について
- 日本の人口は6000万人へ。まもなくやってくる「多死時代」の幕開け(2021/12/21)
- 内閣府 Q1 現在の日本がかかえている人口問題はどのようなものですか
- 歴史的に見た日本の人口と家族(2006年)
- 【3分でわかる】生産年齢人口とは? 労働力人口と何が違う? 日本の現状(2021/12/09)
- 世界人口(Wikipedia)
- 世界人口の増大が鈍化、2050年に97億人に達した後、 2100年頃に110億人で頭打ちか:国連報告書(プレスリリース日本語訳)(2019年07月02日)
「心が繊細な人」ほど実はリーダーにふさわしい意外な理由
多くの人は「繊細さ」をコンプレックスだと捉えがちです。しかし、ビジネスマンにとって、そしてリーダーにとって、繊細さはむしろ「武器」になる大切な要素だといいます。
参考文献2
日本の人口動態とその予測について記載されています。自院の外部環境を知る上でも、ぜひ、一度は読んでおきたい一冊です。
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