介護医療院は
- 「介護療養病床」の次の受け皿として2018年に創設された
- 要介護1以上の高齢患者(65歳以上もしくは40歳以上で特定疾患などがあり、要介護認定を受けている人)を対象とした
- 「日常的な医学管理」や「看取りやターミナルケア」等の医療機能と
- 「生活施設」としての機能
- とを兼ね備えた施設
です。
2022年時点で存在する介護施設(4種類)
2022年時点で存在する介護施設は、以下の4つとなります。
- 特別養護老人ホーム :要介護3~5のみ入所可能
- 介護老人保健施設 :要介護1~5で入所可能。在宅復帰を目的とした一時施設
- 介護医療院 :要介護1~5で入所可能。ターミナルケアができる(2018年~)
- 介護療養型医療施設(療養病床):要介護1~5で入所可能。(2023年に廃止予定)
その他の「老人ホーム」については、【一覧表で比較】老人ホームの種類、違いや特徴を徹底解説(2022/02/16更新)が非常にわかりやすいです。
要介護認定について
以下のページがわかりやすいです。
要介護・要支援の違いって何?要介護認定をわかりやすく解説します|介護ワーカー
要介護認定とは、介護保険サービスを受けるときに必要となる調査です。要介護認定を申請し、「介護の必要度はどの程度か」「どのようなサービスが必要か」などの認定調査を経て、その判定結果に基づいて介護保険サービスが受けられるようになります。
介護医療院ができるまでの歴史
- 1960年頃まで 高齢者入居施設は、養老院、あるいは養老施設と呼ばれていた。
- 1963年 老人福祉法が制定され、高齢者入居施設は「老人ホーム」が正式名となった。
その後、日本社会の高齢化と、高齢者が増加します。
- 1990年頃 病院に長期入院している高齢患者のうち、「家族での介護が難しく、やむなく入院させている状態」、いわゆる「社会的入院」が問題視
- 1993年 病院から「社会的入院」をなくすため、第二次医療法改正により療養型病床群が創設
- 2000年 介護保険制度がスタートし、「介護療養型医療施設(療養病床)」が創設(→2023年に廃止予定)
- 2001年 「療養型病床群」が「療養病床」(「医療療養病床」と「介護療養病床」の2つ)に再編
- ところが、「医療療養病床」と「介護療養病床」でほとんど差がないことが判明。
- →「介護療養病床」を廃止する方針。
- 2006年 「介護療養型老健」が創設(「介護療養病床」の受け皿として創設)
- 当初は「介護療養病床」は2012年廃止予定であったが、「介護療養型老健」への転換が進まず、2023年に廃止予定に変更。
- 2018年 「介護療養病床」の次の受け皿として、「介護医療院」が創設。
老健との違いは? → 老健が、在宅復帰を目的としている(一時的な場所)のに対し、「介護医療院」は、ターミナルケアができる(終の棲家(ついのすみか))こと。
参考文献
https://www.minnanokaigo.com/guide/type/care-insurance-facility/kaigo-iryoin/
https://www.minnanokaigo.com/guide/type/
→「老人ホーム」の表が、非常にわかりやすいです。
https://kaigoiryouin.mhlw.go.jp/about/
介護医療院 - Wikipedia
介護医療院とは | 健康長寿ネット
介護医療院とは何か1) 介護医療院とは、2018年4月の第7期介護保険事業計画...
介護医療院とは|介護療養型医療施設が廃止され何が変わるのか
介護療養型医療施設の廃止が決まった翌年にあたる2018年4月、介護医療院という医療ケアと介護が必要な方が生活するための新たな介護保険施設が設けられました。本記事では、「介護医療院について詳しく知りたい」という方に向け、介護療養型医療施設が廃止となった理由や介護医療院の特徴、入所に必要となる費用やメリット・デメリットにつ...
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