EZRで『.rda』データをインポートするときは「ファイル」>「既存のデータセットを読み込む」をクリック
EZRで『FCZ_CSA.rda』などの、.rdaデータ(R形式データ)をインポートするときは
(1)「ファイル」>「既存のデータセットを読み込む」をクリック
(2)開きたいファイル(今回は、 『FCZ_CSA.rda』 )を選択して『開く』をクリックすると、rdaファイルを開くことができます。
(3)『表示』をクリックすると、インポートしたデータを確認することができます。
きっかけ
EZRで「線形混合モデル」の解析をするために、『EZRでやさしく学ぶ統計学 改訂3版 〜EBMの実践から臨床研究まで〜 単行本(ソフトカバー) – 2020/11/16』を購入しました。
本の内容を写経するために、付属のCD-ROMの中身の『.rda』ファイルをEZRにインポートしようとしたのですが、ググっても数時間わからなかったのですが、簡単でした。
開発環境
Windows10 Pro (1909)
EZR 1.50 (June 4, 2020)
WindowsへのEZRのインストールは、https://www.jichi.ac.jp/saitama-sct/SaitamaHP.files/download.html からインストーラーをダウンロードしてダブルクリックして進めるのみです。
エクセルのデータをEZRで読み込むための手順
EZRやRで統計解析を行う場合、
- Excelでデータを集める(xlsx形式で保存)
- データを『名前をつけて保存』でcsv形式で保存
- EZRでcsvファイルを読み込む
- EZRで解析
といった手順を踏むのがスムーズです。
なお、CSV形式で保存するときですが、
- Windowsの場合は、『CSV(コンマ区切り)(*.csv)』で保存(Shift-JIS でエンコード)
- MacやColaboratory用に保存するときは、『CSV UTF-8(コンマ区切り)(*.csv)』で保存(UTF-8 でエンコード)
となります。2021年現在、WebやMac, Linuxなどのほとんどの文字のエンコード形式は、『UTF-8』が主流ですが、相変わらず、Windowsは『Shift-JIS』であり、文字化けの原因となっています。
なお、EZR用にExcelでデータを保存するときの注意点ですが、
- 1行目に、一番左から項目を羅列する
- 1行目は空欄は作らない。
- 1行目の項目は半角英字で始まり、2文字目以降は半角英数字またはピリオドのみ。
- 2行目以降は、1行につき、1症例のデータを記載する
- 2行目以降でデータが無いセルは『NA』と記載する。
1.2.4は譲れない点です。3.5は、後日、t検定などをおこなうために統計ソフトEZRやRを利用するための準備です。エクセルのみ使用する場合は必須ではありません。
具体的には、以下のような感じです。
これをEZRで読み込みます。(参考:EZR用にExcelでデータを保存するときの注意点とcsv出力)
ファイル > 名前をつけて保存 のあと、
CSV形式(コンマ区切り)(*.csv) 形式で保存します。
EZRを起動し、 ファイル > データのインポート > ファイルまたはクリップボード、URLからテキストデータを読み込む をクリック
下のようになっていることを確認(特に、『フィールドの区切り記号』が『カンマ』が大事)し、OK をクリック
先ほど保存したcsvファイル(今回は、Book1.csv)を選択して、開く をクリック。
表示 をクリックすると、中身を確認できます。
EZRのデータセットをcsvファイルで出力したいときは
EZR上で、アクティブデータセット > 変数の操作 などでデータセットを編集したりした場合(wide format 横長データ を long format 縦長データ(tidy data)に変換したりできます。)、編集後のデータセットを.rda形式で保存(ファイル > アクティブデータセットを保存する)してもよいのですが、csv形式で保存したい場合は
アクティブデータセット > アクティブデータセットの更新・保存 > アクティブデータセットをエクスポート(Text形式)をクリックし、保存画面で拡張子を『.csv』にする
と、簡単にcsv形式でエクスポートできます。
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