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お金儲けの指針となるかと思って読んだ『60分でわかる!SDGs超入門』、17の持続可能な開発目標SDGsはビジネスにおけるリスクマネジメントであると気づかされた

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なぜ、いきなりSDGsの本を読んだのか?

落合陽一氏の『仕事5.0』を読んだ後、同氏の『2030年の世界地図帳 あたらしい経済とSDGs、未来への展望』という本の表紙をKindleで見かけました。しかも、Kindleの評価が327個もついていたので、『SDGsについて最低限のことは知っておかなければ』と思いました。そのまま落合陽一氏の本を読んでもよいのですが、他の著者の本も読んでみたかったのと、SDGsの意味を全く知らなかった私は『60分でわかる!SDGs超入門』を読むことにしました。

テロ組織グリーンピースにやや肯定的であったり、『SDGsは大事!』の記述をひたすら繰り返したりと、詠んでいて面白くなくて、途中で読むのをやめようかと思いました。

しかし、SDGsの意味を全く知らなかった私には、この本は非常に分かりやすく、読んでためになったと感じています。

持続可能な開発目標SDGsは、国際連合で193ヶ国で採択された2030年までに達成すべき目標

参照: https://www.unic.or.jp/activities/economic_social_development/sustainable_development/2030agenda/sdgs_logo/

SDGsとは、Sustainable Development Goalsの略語で、2015年9月にニューヨークの国連本部で採択され、発表された、『2015年から2030年までの17個の国際目標』だそうです。これだけでは何のことかさっぱりで、しかも17もあって超ややこしいのですが、

  • 目標1 貧困をなくそう
  • 目標2 飢餓をなくそう
  • 目標3 すべての人に健康と福祉を
  • 目標4 質の高い教育をみんなに
  • 目標5 ジェンダー平等を実現しよう

と、とりあえず最初の5個を見れば、どのようならものかイメージできそうです。
もちろん、各目標には、

『1日1.25ドル未満で生活する極度の貧困を終わらせる(2030年までに)』

などの、具体的なターゲットが設定されています。

目標5とか、イムラム教の国が賛成したのか疑問が残りますが、少なくとも欧米諸国では、これらの指針にしたがって、国の政策や企業の活動が行われる世界の流れとなっているようです。

sustainableといえば、今の私が思いつくのは、2020年4月にNetflixで公開されたアニメ『攻殻機動隊 SAC_2045』の、『Sustainable War』です。SDGsが元ネタなのかもしれませんね。あ、このアニメ、最初は3Dモデルに違和感を感じますが、すぐに慣れて、いつもの攻殻機動隊の面白さに引き込まれます。早く続編を見たいです。

参照: 攻殻機動隊 SAC_2045

日本では予算の配分にSDGsが参考にされ、例えば男女共同参画案件にはさらなる税金の投入がなされるはず

SDGs 目標5 『ジェンダー平等を実現しよう』

参照:内閣府男女共同参画局

ビジネスを行っていく上で、最終的には国や自治体から予算をもらう、つまり、国のプロジェクトから資金を得たり、国の何とか委員になったり、国から仕事を請け負ったりするのが、効率のよい儲けの手段だと思われます。

ビジネスで有名な人のほとんどは、国の何とか委員になったり、最近(2020年6月)では、このコロナ禍で多くの企業が売り上げが激減している中でも、電通は国から『持続化給付金事業』をゲットして莫大な売り上げをあげています。

とにかく、『国』から税金を引っ張ってくるのが儲けるには一番です。

『国』の中の人(官僚や政治家など)は、税金の国民から徴収し、事業を行うために予算を『会社』の中の人(巨大企業社長や有名人、有能な人)に配分します。

この『予算の配分』には、『もっともな根拠』が必要で、その根拠の一つとして、国連で採択されたSDGsはとても魅力的なものと考えられます。

SDGsに関連したビジネスを行い、SDGs関連コンテストで優勝して、国から補助金をもらったり、事業を委託されることが、よくあるビジネスモデルなのではと感じました。

企業は『環境保護』→『CSR』→『SDGs』の時代へ

企業(の中の人)は利益を求める主体です。

利益最優先の時代は、労働者が過労死したり、工場廃棄物を川に流して、
『水俣病』(1965年)を引き起こしたりしました。個人的には、中学受験の社会で学んだ、水俣病、第二水俣病、イタイイタイ病、四日市ぜんそくの4つが衝撃的でした。

その頃から企業は、『環境保護』が求められるようになり、環境保全に取り組んでますアピールをするようになりやした。私も、1990年頃、商品に『森林マーク』を見かけた記憶があります。

2000年頃になり、食品の偽装表示などが問題なり、CSR(corporate social responsibility 企業の社会的責任)という言葉を見かけるようになりました。

CSRについては、こちらのサイトがわかりやすいです。

参照: https://www.kaonavi.jp/dictionary/csr/

2015年になり、国連がSDGs(2030年までに到達すべき17個の持続可能な開発目標)を発表したことにより、企業(の中の人)は、その取引先だけでも、この目標に反した行動をとると、Twitterなどで炎上して不買運動を起こされたり、投資家からも見放されるリスクが格段と上昇しました。そのため、企業にとって、SDGsを遵守し世間にアピールすることは、リスクマネジメントとして重要な案件になっていると思われます。

SDGsを見据えて実行する大企業の例

そのような世界の流れもあり、2015年前後に、トヨタ、イオン、虎屋がSDGs対策としてどのような行動を行ったかなどの具体例を本書は紹介していました。

例えばトヨタ自動車は、2016年に『TOYOTAグリーン調達ガイドライン』を改訂し、サプライチェーン全体、つまり、トヨタに自動車の部品を納入する会社、拠点、物流会社全てに、

  • 環境マネジメントシステムの構築
  • 温室効果ガスの削減
  • 水環境インパクトの削減
  • 資源循環の推進
  • 化学物質の管理
  • 自然共生社会の構築

を求めています。重大違反の場合は、警告ののち、場合によっては取引中止もありえる可能性があります。

本を読んだ感想

内容があまり面白くなくて、途中で挫折しかけましたが、最後の方は大企業の具体例がわかりやすく記載されているので、最後まで読み切ることができました。

ビジネスの参考にできたらなと思います。

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