子育ての参考のために、落合陽一著『働き方5.0』を読んで、自分自身が職を失う危うさに怖くなった
2020年6月の今、ポストコロナ、AIの時代として、子育ての指針を得るために、『 働き方5.0~これからの世界をつくる仲間たちへ~ 』を読んでみました。
落合陽一氏とは
落合陽一氏は1987年生まれ、自身を、ミレニアル世代とその前の世代のはざまで生きている『メディアアーティスト』と称しています。肩書きはたくさんありますが、32歳にして筑波大学副学長です。想像できません。コンピュータプログラミング、物理学を駆使して、空中に浮いちゃうきれいなアートを造り上げ、個展も開いているおり、『素人のように考え、玄人として実行する』という生き方を実践している方です。
デジタルネイチャー時代の生き方
コンピュータたインターネットにより、自然物と人工物の垣根がなくなったしまった『デジタルネイチャー』の現代。
AIにより、ホワイトカラーの仕事の多くがAIに置き換わってしまい、ほとんどの仕事はコンピュータが行い、人間は『インターフェース』としてのお客様窓口と、人間がやった方が機械より安上がりな単純作業の仕事くらいしか残らないのではと言われています。
しかし、機械では代替されにくく、付加価値の高い能力をもつ人材は、ますます強く求められるようになり、本書では、『クリエイティブ・クラス』と呼んでいます。
目指せ『クリエイティブ・クラス』
『機械の下請け』になるか、それとも、『クリエイティブ・クラス』なる者になるかは自由で、どちらが幸せかは人それぞれですが、本書は、いかにして、適切な課題設定を社会に創造する『クリエイティブ・クラス』になるかについてのヒントが記載されています。
(非常に恥ずかしながら、好きなことで生きていくだけでは、クリエイティブ・クラスたりえないらしいですが、その理由は私には理解できませんでした。読み直して、考え直してみたいと思います。)
クリエイティブ・クラスになる方法のヒント
結論から言うと、専門的な暗黙知を持つ、そうです。???
- 言語化する能力
- 論理力
- 思考体力
- 世界70億人を相手にすること
- 経済感覚
- 世界は人間が回しているという意識
- そして、専門性
これらの武器を身につけて(勉強)、新しい価値を創造し続ける(研究)ことで、『自分』という個人に価値が生まれるので、どこでも活躍の場を見つけることかわできるとの主張にはただただうなずくことしかできませんでした。
なお、システムにはなくて人間だけにあるのは、『モチベーション』だそうです。
子育ての参考になったか?
『思考体力は子ども時代から培われる』という章があり、親は、子どもとの会話での中で、子どもの思考する力を鍛え上げるのがよいのではとあり、子育ての参考にはなりました。
お金を稼ぐ方法は2通り
(1)自分の時間を切り売りしてお金を稼ぐ
(2)好きなことをやってお金を稼ぐ(本文中では、自由に使える時間を手に入れると表現されていました)
前者は、『ワーク・ライフ・バランス』、後者は、『ワーク・アズ・ライフ』と表現するそうです。
自分の人材としての市場価値について時系列で考えてみる
自分の人材としての市場価値の山がどこにくるかを考えなさいとの指摘もありました。
会社の株価が将来の有望性を表しているのと同様、数年後、数十年後を考えて自分の価値を高める努力をしましょうとのお話のように私は感じました。
正社員を目指していた私は、20歳の頃は、当然、『入社から徐々に年収が上がって、定年前がピークに達する価値曲線』をイメージしていました。
がしかし、ここ数年、『このままだと、アルバイトができる今が年収MAXで、今後はガクッと収入が下がる可能性が高いだろう』と感じています。
それでも、収入が激減するリスクが怖くて、転職、起業の決心がつきません。
著者は、上昇と下降を繰り返しながらも、『次にできる山』を高くしていけば、人生の最高到達点をどんどん高く設定できると述べており、転職や起業を精神的に後押ししてくれている気がしました。
単純労働者のギグ・ワーカーの収入は相対的に下がる一方だと個人的には思います
筆者は、『単純労働者の収入は上がるだろう』とコメントしていますが、私は、インフレが起これば、単純労働者の収入は額面上は上がるとは思いますが、貧富の差はますます広がるのではないかと個人的には思っています。
自分の専門性を高めるためのヒント
実際、仕事をしていると、『雑用』が山のようにわいてきて、やるべきこと、やりたいことができないことが多いです。この本を読んだ後、マインドフルネスが大事かなと思い、『 マンガでよくわかる エッセンシャル思考 』を読みました。
あと、やっぱり、AIでなくなってしまう職業リストも再度気になったので、『 絶滅危惧職種図鑑―――君たちはどう働くのか? 』も衝動買いしてしまいました。後日、感想を書きたいと思います。
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