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Docker Desktop for Windowsを試してみる(5)Windows10+WSL2+DockerDesktopでWordPressを環境構築してみる

2022年1月22日

前回は、DockerでJupyterLab環境を作りました。

JupyterLabは、保存すべきipynbファイルなどは、すべてテキストファイル(or 画像ファイル)なので、「コンテナ」を停止しても、保存すべきファイル群はWindows側に直接保存できます。しかし、Wordpressなど、データベースに情報を保存する場合は、コンテナ内に情報を保存する方法をとらないといけません。コンテナを停止したときに、情報が消去されてしまったら困ります。

仕組みと使い方がわかる Docker&Kubernetesのきほんのきほん (2021年) のChapter 6とChapter 7を写経して、Windows10のDocker Desktop(+WSL2)でWordpress環境を構築してみたいと思います。

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Docker Desktop for Windows目次

  1. (1)WSL2とWindows Desktopのインストール
  2. (2)Swiftコンテナを作成してSwiftを動かしてみる
  3. (3)Windows10でWindowsとwsl2間でのファイルのコピー
  4. (4)Windows10+WSL2+DockerDesktopでJupyterLab環境構築してみる
  5. (5)Windows10+WSL2+DockerDesktopでWordPressを環境構築してみる
  6. (6)Windows10+WSL2+DockerDesktopでRuby on Rails7+PostgreSQLを環境構築してみる【2022年1月時点】
  7. (7)Windows10+WSL2+DockerDesktop + Ruby on Rails7をHerokuにデプロイ
  8. (8)Railsチュートリアル第4版(Rails5.1)の環境構築【2022年1月時点】
  9. (9)dbコンテナ内のpostgresqlの中身を確認する
  10. (10)ProgateのRubyonRails5学習レッスンの環境構築【2022年1月時点】
  11. (11)Windows10+WSL2+DockerDesktopでRuby on Rails7(TailwindCSS+importmap-rails)+PostgreSQLを環境構築してみる【2022年9月時点】
  12. Windows10+WSL2(Ubuntu20.02)でRails7+tailwindcss+jsbundling-rails環境構築【2022年9月時点】

開発環境

Windows 10 Pro 1909
Windows Docker Desktop 4.0.0
VisualStudioCode (wsl用の拡張機能インストール済み)

WSL2 Ubuntu 20.04 LTS
VisualStudioCode (+拡張機能 )

『Wndows Docker Desktop』+『WSL2のUbuntu』+VSCodeのセットアップについては「Docker for Windowsを試してみる(1)WSL2とWindows Desktopのインストール」をご参照ください。

「ボリュームマウント」と「バインドマウント」

WordPressでは、「バインドマウント」を用います。バインドマウントは

  • 記憶領域は、ディレクトリやファイル(Docker Engineの外)
  • マウント場所はどこでも可能
  • 中のファイルを編集することが多い場合に用いる

となります。「バインドマウント」の手順としては、

  1. 記録領域を作る → 「docker volume craete {ボリューム名}」
  2. 記録領域をマウントする(コンテナを作る) → 「docker run (省略) -v {実際の記憶領域パス}:{コンテナの記憶領域パス} (省略)」

Docker ComposeとDockerfileの違い

  • Dockerfileはイメージを作る
  • Docker Composeはコンテナ、ネットワーク、ボリュームを作る

Docker Composeでは、構築に関する設定を記述した定義ファイルを「YAML」形式で用意します。

  • up:イメージのダウンロード、コンテナ作成・起動、ネットワーク作成、ボリューム作成
  • down:コンテナとネットワークを停止・削除する。「ボリューム」と「イメージ」は残る。

Docker Composeは、Docker Engineとは別のソフトウェアですが、WindowsとMacのDocker Desktopには、最初から両方入っています。Linuxの場合は、以下のようにDocker Composeをインストールする必要があるそうです。

sudo apt install -y python3 python3-pip
sudo pip3 install docker-compose

WindowsのスタートボタンからDocker Desktopを起動

以下のようにDocker Desktopが起動します。

WSL2でVisualStudioCodeを起動

Windowsの『スタート』>『Ubuntu 20.04 LTS』をクリックして、WSL2のUbuntuを起動します。

以下を入力して、VisualStudioCode(Windows上にありますが、WSL2のUbuntuで動かしている?)を起動します。

cd sample
code .

すると、VisualStudioCodeが開きます。

試しに、 docker version と入力すると、以下のようになります。

docker-compose.ymlの作成

今回は、

C:/Users/{ユーザー名}/Documents/com_folder

にdocker-comose.yml を作成する方針とします。このcom_folder内に、MySQLとWordpressのボリューム(バインドマウント)を保存することにします。

ここを「右クリック」>「Codeで開く」をクリックして、もう1個、VisualStudioCodeを出します。

こちらに、docker-compose.ymlを新規作成し、保存します。

大項目を書く

スペースspaceでインデント!(タブtabはダメ)

version: "3"
services:
networks:
volumes:

コンテナ名、ネットワーク名、ボリューム名を書く

WordPressで必要なものは、以下のようになります

  1. ネットワーク名      wordpress000net1
  2. MySQLのボリューム名   mysql000vol11  (←DockerEngineの外、downしてもデータは残る)
  3. WordPressのボリューム名 wordpress000vol12  (←DockerEngineの外 、downしてもデータは残る)
  4. MySQLコンテナ名    mysql000ex11
  5. WordPressコンテナ名  wordpress000ex12

MySQLコンテナの定義を行う

引き続き、 Docker&Kubernetesのきほんのきほん のChapter 7を写経していきます。

services:
  mysql000ex11:
    image: mysql:5.7
    networks:
      - wordpress000net1
    volumes:
      - mysql000vol1:/var/lib/mysql
    restart: always
    environment:
      MYSQL_ROOT_PASSWORD: myrootpass
      MYSQL_DATAVBASE: wordpress000db
      MYSQL_USER: wordpress000kun
      MYSQL_PASSWORD: wkunpass

WordPressコンテナの定義を行う

services:
  wordpress000ex12:
    depends_on:
      - mysql000ex11
    image: wordpress
    networks:
      - wordpress000net1
    volumes:
      - wordpress000vol12:/var/www/html
    ports:
      - 8085:80
    restart: always
    environment:
      WORDPRESS_DB_HOST: mysql000ex11
      WORDPRESS_DB_NAME: wordpress000db
      WORDPRESS_DB_USER: wordpress000kun
      WORDPRESS_DB_PASSWORD: wkunpass

どこかで間違えて入力してしまっている危険性はありますが、とりあえず、進めてみようと思います。

Docker Composeを実行

docker-composeのコマンドでで重要なのは以下の3つだそうです。docker-compose.ymlの置いてあるディレクトリ(フォルダ)で以下のコマンドを実行します。

  • docker-compose up :コンテナ、ネットワーク、ボリュームなどの周辺環境を作成
  • docker-compose down : コンテナとネットワークを削除(ボリュームとイメージは削除しない)
  • docker-compose stop : コンテナを停止

今回は、

C:/Users/{ユーザー名}/Documents/com_folder

にdocker-comose.yml を作成したので、それを編集したVisualStudioCodeの画面で、

Ctrl + @

を押して、cmd.exeを出して、以下を入力します。
(既に、C:/Users/{ユーザー名}/Documents/com_folder/ にいる状況)

docker-compose up -d

数分で、以下のようになりました。

なお、Docker Desktop の画面は以下のようになりました。

ブラウザでWordPressに接続

http://localhost:8085/ にアクセスしてみます。ドキドキ、、、

があん、厳しい、、、

とりあえず、

image: mysql:8

image: wordpress:5.5

に変更しましたが、同じ結果でした。

version: "3"
services:
  mysql000ex11:
    image: mysql:8
    networks:
      - wordpress000net1
    volumes:
      - mysql000vol1:/var/lib/mysql
    restart: always
    environment:
      MYSQL_ROOT_PASSWORD: myrootpass
      MYSQL_DATAVBASE: wordpress000db
      MYSQL_USER: wordpress000kun
      MYSQL_PASSWORD: wkunpass
  wordpress000ex12:
    depends_on:
      - mysql000ex11
    image: wordpress:5.5
    networks:
      - wordpress000net1
    volumes:
      - wordpress000vol12:/var/www/html
    ports:
      - 8085:80
    restart: always
    environment:
      WORDPRESS_DB_HOST: mysql000ex11
      WORDPRESS_DB_NAME: wordpress000db
      WORDPRESS_DB_USER: wordpress000kun
      WORDPRESS_DB_PASSWORD: wkunpass
networks:
  wordpress000net1:
volumes:
  mysql000vol1:
  wordpress000vol12:

仕方なく、こちらのDocker公式サイトからコードをコピペしてdocker-compose up -d すると、以下のようにはなります.

http://localhost:8000/ を開くと、以下のようになります。

IDやパスワードを設定して、ログインしてから、 docker-compose down します。

再度、docker-compose up -d して、http://localhost:8000/wp-admin/ に行くと、ちゃんと、データは保持されていました。(「ボリュームマウント」)

しかし、これだと、Windows側、WSL2側から、データベースの中身を直接見たり、編集することができません。

次は、DockerでRuby on Railsの環境構築をやってみたいと思います。

途中

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Docker

Posted by twosquirrel