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AppleWatchアプリを作ってみる(4)じゃんけんアプリ

前回は複数ページからなるAppleWatchアプリを作成しました。

今回は、SwiftUI対応 たった2日でマスターできるiPhoneアプリ開発集中講座 Xcode 12/iOS 14対応 単行本 – 2021/2/1を写経して、「じゃんけんアプリ」を作ってみたいと思います。この本はiPhoneアプリ作成入門の本ですが、ほとんどそのまま、AppleWatchアプリ作成にも使えます。

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ソースコード

https://github.com/adash333/AppleWatch-RockPaperScissors

AppleWatchアプリを作ってみる 目次

開発環境

MacBookAir (M1, 2020)
macOS Big Sur 11.6
Xcode 13.0
git version 2.30.1 (Apple Git-130) (最初から入っていたもの)
xcode-select version 2384.
Homebrew 3.2.13
VisualStudioCode 1.60.2

iPhone12mini, iOS 15.0
AppleWatch Series 6, watchOS 8.0 

新規watchOSアプリの作成

  1. Xcodeを起動し、「Create a new Xcode project」をクリック
  2. watchOS > Watch App > Next の順にクリック
  3. 「Choose options for your new project」の画面が出てくるので、プロジェクト名を入力してNextをクリック
  4. 保存場所を選択する画面が出てくるので、Users > {ユーザ名} > src フォルダを選択して、Create をクリック
  5. CanvasのResume を押して、Previewを表示

すると、以下のような画面になります。

グーチョキパーの画像ファイルをダウンロードしてAssets.xcassetsにドラッグする

いらすとやから、以下の3つの画像をダウンロードします。

http://www.irasutoya.com/2013/07/blog-post_5608.html

今回、3個の画像を、

  • gu.png
  • choki.png
  • pa.png

という名前に変更したのち、XcodeのAssets.xcassetsフォルダにドロップします。

一番左のNavigator Areaで、Assets.xcassets を選択したのち、上記の3つの画像をドラッグします。

以下のように、3つの画像が取り込まれました。

なお、画像を利用するときは、Toolbarの右の方の、「Library追加ボタン」> Media library の順にクリックすることによって、簡単に利用できそうです。

画像を挿入してresizable()とaspectRatio()で大きさを調整する

Navitator AreaのContentView.swiftをクリックして、

Text("Hello, World!")
.padding()

を、以下に置き換えます。

Image("pa")

なんだが画像が大きすぎるようです。

一番右側のInspectors Areaの一番下の、Add Modifierをクリックして、

“resizable”をクリックします。

すると、いい感じに画面におさまりましたが、さらに、

aspectRatio(contentMode: .fit)

で、元画像のアスペクト比(縦横比)を維持することにします。

Vstackで縦に画像、テキストとボタンを並べて配置する

次に、Vsack()を用いて上から順に画像、テキスト、ボタンを配置します。

Editor Areaの12行目で改行し、カーソルを下図の部分にあわせた後、Toolbarの右側の方にある「Library追加ボタン」をクリックします。

Libraryが起動するので、一番左のViews libraryが選択されている状態で vs と入れてVstackを検索し、Vertical Stackをダブルクリックして挿入します。

以下のようになるので、VStack {} の中身に、「下の方にある画像」「テキスト」「ボタン」を、配置するコードを挿入します。

Library追加ボタンをクリックして、そこから挿入するのが楽ですが、結果的に、挿入するコードは以下のようになります。

            Image("pa")
                .resizable()
                .aspectRatio(contentMode: .fit)
            Text("パー")
            Button(action: /*@START_MENU_TOKEN@*/{}/*@END_MENU_TOKEN@*/) {
                /*@START_MENU_TOKEN@*/Text("Button")/*@END_MENU_TOKEN@*/
            }

簡単にボタンを編集して、タップされたらdebug画面に”タップされたよ”と表示されるようにします。Button{}の中身を以下のように変更します。

なお、Xcode13では、debug preview画面が存在しないらしいので、print(“タップされたよ”)のところは、実機でプレピューするときしか有効ではありません。

じゃんけん画像を切替える(@stateを用いてanswerNumber変数にデフォルト状態とグーチョキパーを割り当てる)

answerNumberという変数を設定し、

  • answerNumber==0 → 初期状態
  • answerNumber==1 → グー
  • answerNumber==2 → チョキ
  • answerNumber==3 → パー

とするようにします。var bodyの外に、

@state var answerNumber = 0

と変数の定義と初期値を設定しておき、

if answerNumber == 0 {

} else if answerNumber == 1 {

} else if answerNumber == 2 {

} else {

}

のようにして、画面表示を変えていきます。後は、ボタンをタップしたときに、

answerNumber = Int.random(in: 1...3)

とすればランダムにグーチョキパーを表示してくれるようになります。

ここで、一気にコードを入力してPreviewしようとしたのですが、なんかエラーが出て、うまくいきませんでした。参考:http://hogeo.blog.jp/archives/1078092228.html

そのため、Xcodeをいったん終了し、再起動したのち、以下のコードを入力してPreviewしてみました。

ちなみに、初期ページ用のjanken_boys.pngを、さらに、いらすとやからダウンロードしてAssets.xcassetsに追加しています。

struct ContentView: View {
    
    // じゃんけんの結果を格納する変数
    // (0=初期画面、1=グー、2=チョキ、3=パー)
    @State var answerNumber = 0
    
    var body: some View {
        VStack {
            if answerNumber == 0 {
                Image(/*@START_MENU_TOKEN@*/"janken_boys"/*@END_MENU_TOKEN@*/)
                    .resizable()
                    .aspectRatio(contentMode: .fit)
            } else if answerNumber == 1 {
                    Image("gu")
                        .resizable()
                        .aspectRatio(contentMode: .fit)
                    Text("グー")
            } else if answerNumber == 2 {

            } else {
                
            }
            
            Button(action: {
                print("タップされたよ")
                answerNumber = 1
            }) {
                /*@START_MENU_TOKEN@*/Text("じゃんけんをする!")/*@END_MENU_TOKEN@*/
            }
            
        }
    }
}

これは、ボタンを押すと、グーの画面になりました。

ボタンをおすたびに、answerNumberに1から3までの値をランダムに代入して、グーチョキパーをランダムに表示する

後は、ボタンを押したときに、

answerNumber = Int.random(in: 1...3)

とすれば、ランダムにグーチョキパーを表示できるはずです。やってみます。

AppleWatch実機テスト

  1. iPhoneを有線でMacに接続
  2. iPhoneのロックを解除
  3. XcodeのToolbarの真ん中のあたりをクリックして、「x さんのApple Watch via x さんの iPhone」を選択
  4. Toolbarの左側にある三角ボタン(▲)をクリックして、実機用にビルドを開始
  5. 2分くらい待つ

すると、無事、今度は1回でAppleWatchで確認できました。

また、接続中にAppleWatchでアプリを動かすと、debugのprint(“タップされたよ”)が、Xcodeのdebug画面に表示されていることがわかります。

https://github.com/adash333/AppleWatch-RockPaperScissors

ボタン長押しで初期画面に戻るようにする

たまには初期画面にも戻したいので、「ボタン長押し」について調べてみました。

https://swiftui.i-app-tec.com/ios/gesture-recognize.html

onLongPressGesture { }

    というmodifierがあるそうです。以下のように、Buttonの最後につけようとしてもうまくいきませんでした。

そのため、グー、チョキ、パーの画像を長押しすると、初期画面に戻るようにしました。グーであれば、以下のコードとなります。

                Image("gu")
                    .resizable()
                    .aspectRatio(contentMode: .fit)
                    .onLongPressGesture {
                        answerNumber = 0
                    }

ソースコード

https://github.com/adash333/AppleWatch-RockPaperScissors

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