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ビットコインの歴史

ビットコインの歴史

なぜデジタルデータごときに「通貨」という名前がついているのかについては、「通貨」の歴史を知っていると、ある程度納得がいくかもしれません。

ビットコイン以前

ほとんど、Wikipediaの要約となります。

貨幣の機能には、(1)支払い、(2)価値の尺度、(3)蓄蔵、(4)交換手段があり、いずれか1つに用いられていれば貨幣と見なせるという主張があります。

最古の硬貨は紀元前7世紀にリュディアで作られたエレクトロン貨とされています。

紀元前500年頃のアケメネス朝では、兵士への支払いに硬貨が使用されていたとのことです。貨幣を発行する造幣権は基本的に政府や領主に管理され、無断で作る私鋳は厳しく取り締まられていました。

1023年、世界初の紙幣として、宋の交子が発行。1694年にはイギリスで戦費調達や信用貨幣供給のためにイングランド銀行が設立され、最初の近代的な銀行券を発行しました。

特定の素材の価値で国家の貨幣を裏付ける制度として本位制があり、金本位制が有名です。近代的な金本位制は、法的に平価が定められ、金の裏付けをもとにして紙幣が発行されます。金貨は「本位貨幣」と呼ばれ、金貨との交換が保証される紙幣を「兌換紙幣」と呼ぎます。兌換紙幣の発行は、発行者が保有する金の量に制約されます。1816年にイギリスの貨幣法で本位金貨のソブリン金貨が制定されたことをきっかけに、金本位制が国際的に広まりました。

1914年からの第一次世界大戦により、各国は戦費調達のために金本位制を停止し、政府の裁量で不換紙幣を発行する管理通貨制度に移行。

1944年(第二次世界大戦中)年に、アメリカのブレトン・ウッズで44ヶ国による連合国通貨金融会議が開催され、大戦後の国際通貨制度の枠組みとしてブレトン・ウッズ協定が締結されました(ブレトンウッズ体制)。USドルが金との兌換を持ち、各国の通貨はUSドルとの固定相場制を取ることで価値を保証。これは金為替本位制とも呼ばれ、基軸通貨と世界一の金準備を持つアメリカが金融センターの中心となりました。

1971年、アメリカではベトナム戦争による財政支出とインフレが続いたためドルの価値が下落し、国際収支の赤字により金準備も減少したため、USドルと金との兌換は停止され、ニクソン・ショックと呼ばれました。各国はUSドルとの固定相場制から変動相場制へと移行し、主要な通貨実体経済の経済力を背景に価値を持つこととなりました。2018年現在では中央銀行が銀行券の発行を独占している国が多く、中央銀行は、物価の安定、雇用の維持、経済成長の維持、為替レートの安定などを目的として金融政策を行っています。

つまり、2018年現在の「日本円」や「USドル」は、人々が、その発行者である中央銀行のバックにいる「日本政府」や「アメリカ合衆国政府」を信用しているので、その紙幣の価値を信じることにより、うまく流通しているということになります。

2009年ビットコイン開始


2009年1月から2017年5月までのBTC/JPYのチャート

出典:BitCoin日本語情報サイト


2017年4月から2018年2月までのBTC/JPYのチャート

出典:bitFlyer

2008年 サトシ・ナカモト (Satoshi Nakamoto) を名乗る人物によってビットコインに関する論文が投稿される。

2009年1月 ビットコインの運用が開始。(2018年2月現時点まで、一度もシステム停止は起こっていないとのことです。)

ビットコインには中央銀行のような中央機関は存在せず、通貨の発行や取引は、全世界の約7500台(正確な数は不明)のコンピュータ(「ノード」と呼びます)がピアツーピア・ネットワーク上でつながった状態で行われています。

ビットコインのすべての取引履歴はそのノード(全世界の約7500台のコンピュータ)に、過去のすべての取引が記録されているため、これを見れば、取引の整合性を誰でも検証することができます。

「ノード」のコンピュータが「マイニング」という計算をすることにより、新たなビットコインが発行され、また、AさんがBさんにビットコインを送金したい場合は、Aさんが手数料を支払うことにより、その送金履歴(「トランザクション」=「取引履歴」と呼びます)が、世界中すべての「ノード」に記載されます。

暗号技術やその他の技術により、取引履歴(「トランザクション」)は事実上改変できず、また、全ての「ノード」が同じ取引履歴を持つシステムとなっていることにより、ビットコインへの「信用」が担保されています。この分散台帳技術システムは、「ブロックチェーン」と呼ばれています。

つまり、人々が、「ビットコインのブロックチェーンシステム」を信用することにより、「ビットコイン」の価値が担保されています。

たとえば、人々がブロックチェーンシステムを信用しなくなったり、ビットコインは不便だし不要だと思ってビットコインを手放すと、需要と供給の概念により、ビットコインの価値は下がっていきます。

当初は、1BTC(ビットコインの単位、「ビットコイン」と読みます)=0円であり、当然、何の価値もありませんでした。

2010年5月22日 アメリカフロリダ州でプログラマーがピザ2枚を1万ビットコインで購入したのが、ビットコインで商取引が成立した最初の例と言われています。(ピザ屋さんが1万ビットコインの代わりにピザを配達したのではなく、プログラマーAさんが、プログラマーBさんに1万ビットコインを送金した見返りとして、プログラマーBさんがピザ屋さんにドルでお金を支払いをして、ピザ屋さんがAさんにピザを届けたそうです。)

2011年5月 TIME誌がビットコインを特集。

2011年6月 最初のビットコインバブルが起こり、1BTC=31USDとなった。

2014年2月 マウントゴックス事件(2014年)が起こり、日本でもビットコインが有名になった。

2014年7月 デルが公式ホームページを通じた自社製品の販売で、ビットコインによる支払いの受け付けを開始。

2016年 Dao事件(2016年)が起こり、プログラムの脆弱性により何億円もの被害が起こることが実証された。

2017年4月1日 いわゆる「仮想通貨法」が成立。(「情報通信技術の進展等の環境変化に対応するための銀行法等の一部を改正する法律案」が成立しました。その中の「資金決済に関する法律」に「第三章の二 仮想通貨」が追加。詳細はビットフライヤーのページへ)これで、日本でビットコインに関する法律がある程度整備され、一般の人でもビットコイン取引がしやすくなりました。

2017年 ICOという、企業が独自仮想通貨を発行することにより、資本を集めるという方法が流行しましたが、詐欺も横行しました。

2017年12月17日 1BTC=220万JPYとなる。この頃、coincheck取引所のテレビCM「なんでビットコインはコインチェックがいいんだよ!兄さん」が始まる。

2018年1月26日 コインチェック事件(2018年)が起きる。顧客から預かっていた約580億円分のネムコイン(XEM)を盗難されたとコインチェック取引所が発表し、同日夕方より、コインチェック取引所では、日本円を含め、出金を停止した。

2018年1月31日 テザーショック(2018年)が起きる。米国商品先物取引委員会(CFTC)がテザーとビットフィネックス(Bitfinex)に対して召喚状を送付し、この前後に、1BTC=100JPYを割り、約1か月でビットコインの価値は半分になりました。

参考文献

ビットコイン Wikipedia

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%93%E3%83%83%E3%83%88%E3%82%B3%E3%82%A4%E3%83%B3

ビットコインはどのようにスタートした?ビットコインの生い立ちから現在までの歴史。

On 1月 30, 2014

https://bitcoin-matome.info/bitcoin/start/

貨幣史 Wikipedia

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B2%A8%E5%B9%A3%E5%8F%B2

仮想通貨を理解するために、勉強し直すお金の歴史

2017.04.27

https://www.enigma.co.jp/media/page-451/

Ripple (支払いシステム) Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/Ripple_(%E6%94%AF%E6%89%95%E3%81%84%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%A0)

リンク

ビットコインの歴史.txt · 最終更新: 2018/10/07 by 127.0.0.1

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