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医療統計でお勧めのソフト
「〇〇という疾患の20例」のような学会発表や論文を書くときに必要になってくるのが「統計ソフト」という代物です。エクセルは有料ですが、どこにでもインストールされていることが多く、平均や標準偏差を求めたり、簡単なグラフを描くのには十分な統計ソフトと言えると思います。ただ、t検定などの、2つのグループ間の平均値に有意差があるかどうかなどの検定をエクセルで繰り返し行うのは面倒です。
エクセルに加えてt検定や重回帰分析を行う際の統計ソフトの候補としては
- EZR
- R
- JMP
- SAS
- SPSS
が挙げられます。どのソフトも英語論文での実績はありますが、後半の3つは価格が数万円と高く、潤沢な研究費を持っている人でないと事実上使用不可能です。
4Stepsエクセル統計
4Stepsエクセル統計は、4320円と他の統計ソフトと比べて格段に安く、本に付属のStatcel4というExcelアドインをインストールして、本に従ってクリック操作だけで、t検定、重回帰分析やカプランマイヤー曲線の描画を実行することができます。学会発表や論文投稿にはこれ1冊で十分だと思います。論文のMethodには、
Statcel 4 software, OMS Publishing Inc., Saitama, Japan
と記載すればよいようです。お勧めです。4Stepsエクセル統計の本を1冊購入して、その本に従ってやっていけばできますので、特にこのサイトにこれ以上記載することがないです。筆者は社会人1年目のときに利用していて、カプランマイヤー曲線が簡単に描けて感動した思い出があります。
EZRは、プログラミング言語Rを発展させて、クリック操作だけで統計解析を行うことができるようにしたフリーソフトです。Windowsパソコンであれば、インストールも簡単です。唯一の難点は、エクセルで集めたデータを、一度、csvファイルに変換してから、EZRに取り込むのが、多少、面倒なところです。2017年現在、筆者はこれを愛用しています。
参考文献
リンク