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ionic3で計算アプリ

文書の過去の版を表示しています。


ionic3で計算アプリ

前回は、ionic3のおすすめの本を紹介させていただきました。

今回は、ionic3で計算アプリを作成してみたいと思います。

以下の本を参考にさせていただいています。

<html>
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</html>

この本の第5章「スタンドアロンアプリを作る」を、Ionic3(Angular4)で写経してみます。




(環境)

Windows8.1

Node 6.11.0

Ionic CLI 3.4.0

VisualStudioCode 1.13.1



今回は、ionic3を用いて、「元本」と「利息」を入力すると、10年後までの支払額が出力されるようなアプリを作成します。

ソースコードは以下のリンクへ。

https://github.com/adash333/ionic3-calculate

====ionic3-calculateアプリの作成====

C:/ionic/ フォルダの下に、ionic3-calculateというionic3アプリを作成することとします。

C:/ionic/ フォルダの中で右クリック > Open with Code をクリック



VisualStudioCodeが起動して、下のような画面になるので、Ctrl + @ を押して、cmd.exeの画面を表示させる。





cmd.exeで、以下のコマンドを入力して、ionic3アプリを作成する。

<code>
ionic start ionic3-calculate blank
</code>



npm installのところで数分待つ。



ionic3-calculateフォルダに移動し、ionic serveによりサーバを起動します。

<code>
cd ionic3-calculate
ionic serve
</code>



すると、1分くらいで自動的にブラウザが開いて、下のような画面になります。ブラウザは、Chromeをお勧めします。このサイトでは、今後、以下のように、左側に縦長のChrome(ブラウザ)の画面を、右側に、VisualStudioCodeの画面を並べて表示することが多いです。



サーバを停止したい場合は、VisualStudioCodeのcmd.exeの画面でCtrl+C, Y, Enter で停止することができます。サーバを停止しなくても、VisualStudioCodeでファイルなどを修正すると、それをionicが検知して、自動的に再コンパイルして、数十秒待つと、左側のChromeに変化が反映されます。今回は、分かりやすさを重視して、いったん、Ctrl+C, Y, Enterにより、サーバを停止します。



====アプリ作成直後のファイル構成====

ionic3アプリ作成直後のファイル構成は、以下のようになっています。



package.jsonは以下のようになっています。(最初はあまり気にしないでよいと思いますが、@angula/coreと、@ionic/storageのversionは大事だと思います。)



Ctrl+@で、cmd.exeの画面を出して、ionic serveして、サーバを起動しておきます。

<code>
ionic serve
</code>




====src/pages/home/home.htmlの変更====

ページの見栄えを作成します。「元本」と「利息」の入力欄と、1年後から10年後までの支払額のリストを表示する枠を作成します。home.htmlをごっそり、以下のように書き換えてください。

<code>
<ion-header>
<ion-navbar>
<ion-title>
複利計算
</ion-title>
</ion-navbar>
</ion-header>

<ion-content padding>

<ion-list>
<ion-item>
<ion-label stacked>元本(円)</ion-label>
<ion-input type=“tel” [(ngModel)]=“initValue”></ion-input>
</ion-item>
<ion-item>
<ion-label stacked>金利(%)</ion-label>
<ion-input type=“tel” [(ngModel)]=“rate”></ion-input>
</ion-item>
</ion-list>

<!–入力済みの場合に表示–>
<ion-card *ngIf=“initValue && rate”>
<ion-card-header>
10年後
</ion-card-header>
<!–結果表示–>
<ion-card-content>
number
</ion-card-content>
</ion-card>

</ion-content>
</code>

(変更前)



(変更後)



<コード解説1>

<ion-xxx>というところは、全て、ionic特有のUI(見栄え)の表記です。ionicの公式ドキュメントを参照しつつ、入力します。

<コード解説2>

<code>
[(ngModel)]=“initValue”
</code>
は、Angularの“双方向データバインド”を使用して、ここで入力値(元本と利息)を受け取っています。


<コード解説3>
<code>
<ion-card *ngIf=“initValue && rate”>
</code>
の部分は、Angularの“NgIfディレクティブ”であり、「initVlaueとrate両方が存在する場合に、ion-card以下の部分を表示す。」ようにしています。

<コード解説4>
<code>
number
</code>
の部分は、Angularの“片方向データバインド”を使用して、10年後に支払額を以下の場所で表示するようにしています。

なお、“ | number”の部分は、Decimal Pipeによる数値表示の書式設定を行っており、ここでは、3桁ごとのカンマがつけられます。(筆者は詳細を理解しておりません。すみません。。。)

(参考)

ionic公式サイト:見栄えについては、こちらの公式サイトを読んで、ionic特有のUI(user interface:見栄え)に慣れておく必要があります。最初は、これがかなり面倒ですが、bootstrapと同様、慣れるしかありません。(bootstrapを利用したい場合は、ionicではなく、Angular4+ng-bootstrpを利用することになります。)

https://ionicframework.com/docs/components/#overview

今回は、以下のページを参考に、stacked-labelsを使用しています。

https://ionicframework.com/docs/components/#stacked-labels




bootstrapのようなgridシステムも利用できます。

https://ionicframework.com/docs/components/#grid



====src/pages/home/home.tsの変更====

元本と利息の入力を受け取り、10年後の支払額を計算して返すプログラムを記載します。home.tsを、ざっくり、下に置き換えます。

<code>
import { Component } from '@angular/core';
import { NavController } from 'ionic-angular';

@Component({
selector: 'page-home',
templateUrl: 'home.html'
})
export class HomePage {

initValue: number;
元本入力欄と双方向データバインド

rate: number;       // 金利入力欄と双方向データバインド
constructor(public navCtrl: NavController) {
}
// 複利計算
calc(): number {
  if (isNaN(this.initValue) || isNaN(this.rate)) {
    // 元本または利率が数字でないときはnullを返す
    return null;
  }
  let answer: number = this.initValue;
  for (let i = 0; i < 10; i++) {
    // 金利計算を10回繰り返して複利計算
    answer = answer * (1 + this.rate / 100)
  }
  return Math.floor(answer);  // 計算結果を整数に変換
}

}
</code>

<コード解説1>
Typescriptなので、以下のように型定義をしっかりしておかなくてはいけません。

  initValue: number;  // 元本入力欄と双方向データバインド
  rate: number;       // 金利入力欄と双方向データバインド

<コード解説2>
あとは、calc()という、initVlaueとrateから10年後の金額answerを返す関数を定義します。

(変更前)

(変更後)

ブラウザの画面で、元本と金利のところに数字を入力すると、自動的に10年後の金額が表示される。

明細表示の追加

src/pages/home/home.htmlの、最後から1行目に以下を挿入

  <!--明細表示-->
  <ion-card *ngIf="initValue && rate">
    <table>
      <tr
        *ngFor="let value of calcArray(); let i = index">
        <td>{{i}}年目</td>
        <td>{{value | number}}円</td>
    </table>
  </ion-card>

home.tsに以下を挿入

  // 年毎の金額計算
  calcArray(): number[] {
      if (isNaN(this.initValue) || isNaN(this.rate)) {
      // 元本または利率が数字でないときはnullを返す
      return null;
      }
      let answer: number = this.initValue;
      let ret: number[] = [answer];
      for (let i = 0; i < 10; i++) {
        // 金利計算を10回繰り返して複利計算
        answer = answer * (1 + this.rate / 100)
        ret.push(Math.floor(answer)); // 整数に変換
      }
      return ret;
  }

見栄えの変更

src/pages/home/home.html

(変更前)

  <!--入力済みの場合に表示-->
  <ion-card *ngIf="initValue && rate">

(変更後)

  <!--入力済みの場合に表示-->
  <ion-card *ngIf="initValue && rate" color="primary">

src/pages/home/home.scss を以下に書き換え。

page-home {
  h1,h2 { text-align: center; }
  table { width: 100%; } 
  td {text-align: right; }

  /*偶数行目の背景を着色*/
  div tr:nth-child(odd){
    background-color: cornsilk;
  }
}

(参考)

文字の左右・中央揃え【text-align】:CSS入門

http://kumacrow.blog111.fc2.com/blog-entry-287.html

2012-01-27
CSS3で表を縞模様にする

http://d.hatena.ne.jp/guimo/20120127/1327617371

Androidアプリの作成

VisualStudioCodeのcmd.exeの画面で、Ctrl+C, Y, Enterでサーバを停止してから、以下のコマンドを入力。

ionic cordova platform add android
ionic cordova build android

途中、何か聞かれたら、YとしてEnter.

数分かかる。

どこにandroid-debug.apkファイルが作成されたのか表示される(下図の赤で囲った部分)ので、その場所に保存されているapkファイルを、自分のスマホにメールします。

Androidアプリのインストール

メールしたapkファイル(約4MB)を、自分のandroidスマホにインストールします。

今回は、arrows M03にインストールしてみました。

ソースコード

リンク

ionic3で計算アプリ.1497873243.txt.gz · 最終更新: 2018/10/07 (外部編集)

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